脂漏性皮膚炎の時シャンプーはどうする?おすすめ5選とケアの仕方教えます!
気になる頭皮のフケや赤み、もしかしたら脂漏性皮膚炎という症状かもしれません。頭皮が炎症を抱えていても、日常的に洗髪はしなければ気になるもの。そこで、脂漏性皮膚炎にかかった際におすすめのシャンプーを紹介します。丁寧で正しい髪のケア法も習得して、生活改善も図り、頭皮の悩み解消を図っていきましょう!
脂漏性皮膚炎の時におすすめのシャンプーがある!
最近、やけに頭皮のフケが多くなった、鼻の辺りやこめかみが赤くなったり、脂っぽい皮がついている…ということはありませんか?ただの皮膚の乾燥やフケだと思って放置している人もいるかもしれませんが、脂漏性皮膚炎という病気になっている可能性もあります。
脂漏性皮膚炎にかかっているのに気づかず放置してしまった場合、頭にどんどんフケがたまったり、硬い皮で覆われる可能性も出てきます。発症したら皮膚科を受診することはもちろん重要ですが、治療を受けている間にも髪のケアに気を付けたり、生活改善を図るなど自分でできることも出てくるでしょう。
シャンプー選びにこだわってみるのも、その1つと言って良いと思います。そこで、脂漏性皮膚炎にかかった際におすすめのシャンプーを紹介します。さらにこの病気の原因なども掘り下げていきたいと思いますので、頭皮を大切にするための生活習慣なども身に着けていただければ幸いです。
脂漏性皮膚炎の原因
そもそも、脂漏性皮膚炎にはどうしてかかってしまうのでしょうか?体の中で頭部や顔は、特に皮脂の分泌が多いとされている場所です。このような場所にフケや薄いかさぶたのようなものを伴う湿疹や紅斑が出るのが症状とされていますが、ではどのような場合に発症し得るのか、原因を1つ1つ見ていきたいと思います。
皮脂の過剰分泌
脂漏性皮膚炎のメカニズムとしては、皮脂の中に含まれる中性脂肪が、皮膚に常在しているマラセチアというカビ(真菌)に分解されて皮膚を刺激し、炎症を起こすことが挙げられています。このマラセチアの栄養源が皮脂であるとされており、従って過剰に皮脂が分泌されている場合、症状悪化を招くことにつながると言えます。
皮脂腺の多い場所は皮脂の分泌が盛んになるため、脂漏性皮膚炎が起こりやすくなるとされます。頭皮や髪の生え際のほか、脇の下、耳の後ろ、鼻の脇などが挙げられます。特に中年以降の男性は皮脂が増える傾向にあるとされますが、男性の発症割合は女性の2倍にのぼるとも言われています。
常在する真菌が繁殖
脂漏性皮膚炎は、先ほど説明した皮膚に常在する真菌であるマラセチアに分解された中性脂肪が要因となることも指摘されていますが、皮膚がマラセチアに反応して湿疹が生じることも症状として挙げられています。湿疹のある部位にはマラセチアが見つかるケースが多く、抗真菌の薬を塗ることで、症状の改善が見られるそうです。ちなみにマラセチアの増殖が症状につながる皮膚炎は、犬にも報告されています。
悪化の要因として、洗髪や入浴不足も挙げられます。このようなことが習慣づいてしまうと、マラセチアが好むとされる皮脂を十分取り除けなくなる可能性も出てきます。「疲れて帰って来た日には、シャンプーしない」という人は、注意が必要かもしれません。
睡眠不足
脂漏性皮膚炎の発症には、生活環境との関係も指摘されています。規則正しい生活を送ることが予防策に挙げられており、睡眠不足はこの予防策の敵となり得ます。
栄養不足
ビタミンB2やB6の欠乏は、症状の悪化につながると言われています。刺激の強い食物も皮脂の過酸化を促す原因に挙げられており、脂肪や糖分、アルコール、香辛料などを控え、レバーや牛乳、卵、ホウレンソウ、シイタケなどビタミンB群を含む食物を摂取することで改善すると言われています。
ストレス
ストレスも生活環境上、脂漏性皮膚炎の症状悪化を引き起こす要因に挙げられるでしょう。ストレスを発散したり、休養をとることも予防のカギとなるでしょう。
血行不良
ストレスが原因で顔の血流が滞ると、脂漏性皮膚炎につながる可能性も指摘されます。これは顔の血流が滞ることで肌に乾燥などが起こってしまうことを防ごうとして、Tゾーンで皮脂の分泌が増大してしまい、結果顔に赤みや荒れが出てくるというメカニズムが働くとされています。
脂漏性皮膚炎にかかった時の髪のケア
これまでにも述べたように、もしも脂漏性皮膚炎にかかってしまったら、皮膚科を受診することをおすすめします。治療期間中は、ほぼ毎日行われるであろう髪のケアの方法について見直すことも重要となると思われます。
そこで、頭皮を清潔に保つための洗髪時の注意点や髪の扱いについて、ポイントをまとめてみたいと思います。頭皮を優しく労わってあげることが、治療をより有効なものとする近道だと考えて、実践してみてください。
熱湯で頭を洗わない
まず、洗髪のために髪の毛についた汚れを落とす際は、40度ぐらいのぬるめなお湯を使うのが適していると言われています。刺激の強い熱湯では洗わないようにしましょう。
また、洗髪の際はその回数や仕方もカギとなるようです。シャンプーは適量をお湯で薄めてから使うのが良いそうです。フケが気になる場合、洗髪を頻繁にすることもあるかもしれませんが、シャンプーも種類によっては皮脂を取り過ぎてしまい、刺激が強くなる可能性があります。シャンプーの回数にも気を付けるようにしましょう。
爪でゴシゴシこすらない
症状が現れたら、患部は強くこすらないことが肝心とされています。摩擦で湿疹が悪化するとも指摘されますので、シャンプーする際に頭皮に爪を立ててゴシゴシとこするような行為はやめましょう。フケが気になっても、落そうとしてこすってしまうと余計に炎症が起きてしまう可能性もあるそうです。
頭皮から髪の先まで乾かす
シャンプー後に髪が湿った状態ですと頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、湿疹を引き起こす原因につながるとされています。
温風は極力使わない
髪の水分をしっかりと素早く取ることは重要ですが、ドライヤーの温風をずっと当てるなど、髪の表面を高温にし過ぎることは控えることも肝心とされています。髪の表面の温度をあまり高温にし続けないようにしましょう。
脂漏性皮膚炎の時に使ってほしい、おすすめシャンプー
例えば、脂漏性皮膚炎にかかった際に、頭皮を抗真菌薬入りの薬用シャンプーを使うことで症状の緩和につながるということが、臨床研究で確認されているそうです。このような話からしても、治療中は洗髪方法とともに、シャンプー選びもとても重要なキーとなるでしょう。
ここからは、おすすめのシャンプーを紹介します。文中でただし書きを添えている場合もありますが、中には市販されておらずネット通販で入手するケースが当てはまるであろうという商品もありますので、「購入したい」と思った際にはよく確認してみてください。
H&S
大手メーカーのP&Gから出ているおなじみのヘアケア商品のシリーズです。地肌ケアをうたうブランドとして、国内でも浸透しているアイテムと言えるでしょう。
コラージュフルフルネクスト
持田ヘルスケアから販売されている医薬部外品の薬用シャンプーですが、フケやかゆみを防ぐミコナゾール硝酸塩を国内で初めてシャンプーとリンスに配合したことをうたっています。低刺激であることのほか、すっきりさせるタイプと潤いを残すタイプがあることなども、頼もしい点と言えます。
ウーマシャンプー
ウーマは馬油のことを指しているため、ウーマシャンプーは動物性の天然素材をモットーにしたジャンルと言えるでしょう。馬油のシャンプーを製造しているメーカーは複数あり、脂漏性皮膚炎対策を掲げている社もありますので、各アイテムの特長などを調べた上で自身の症状と照らし合わせながら候補に見据えてみるのもいかがでしょうか?
ニゾラールシャンプー
ニゾラールは脂漏性皮膚炎によく使われている外用抗真菌薬だそうです。ただしニゾナールシャンプーについては市販されていないとの情報もあり、入手したい場合はネット通販を使用しての購入となる可能性があります。
グランパパインタール
パインタール、すなわち松やにの成分配合をうたっているシャンプーと言えます。ウーマと同様天然素材をテーマにしているため、皮膚炎を抱えながらも植物性の自然派アイテムを求める人たちに喜ばれる商品になるのではないでしょうか。
シャンプーを使いながら、根気強く改善を!
脂漏性皮膚炎にかかった際のおすすめのシャンプーも、さまざまなタイプがありましたが、気になるアイテムは見つかりましたでしょうか?気に入ったシャンプーがあれば有効に活用しつつ、根気よく脂漏性皮膚炎と向き合って改善したいですね!
「実際に脂漏性皮膚炎になっているのかどうか分からない」という人も、ここで挙げた症状や原因に心当たりがあれば、医療機関を受診してみることをおすすめします。また、この病気には生活習慣による影響もかなりあることも分かりましたね。
頭皮をはじめ、大切な地肌を守るために、今一度自身の生活について見直してみるのも良いと思います。もし、脂漏性皮膚炎にかかってしまった場合も、治療に専念しながら地肌を労わり、地肌に優しい生活を送るように対処していってくださいね。
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