ゴムアレルギーでぜんそく!?気になる4つの検査と費用などを詳しく解説!

手袋や靴下、ゴーグルなど、「ゴム製品」を使って起こるかゆみやぜんそくのような症状のことを「ゴムアレルギー」といいます。ゴムアレルギーは日用品と密接にかかわるアレルギーなので困った症状ではありますが、ちょっとしたことを気をつけるだけで過ごしやすくすることは可能であるそうです。この記事では、ゴムアレルギーの原因と症状、アレルギーへの予防方法などについて紹介していきます。

ゴムアレルギーとは?

ゴムアレルギーとは、ゴム製品を触るとかぶれや湿疹ができてしまうタイプのアレルギーを指しています。ゴムを使った製品はゴム手袋や水泳ゴーグル、靴下など身近な日用品にてメジャーに使用されているため、何気ない動作によって発症してしまうことも多くあるそうです。

そんなゴムアレルギーですが、一体どうして発症してしまうのか。また、ゴムアレルギーはどんな症状を訴えることがあるのか。そしてゴムアレルギーを予防するにはどうしたら良いのか。この記事では詳しく紹介していきます!

ゴムアレルギーは何で起こる?原因を詳しく紹介!

「ゴム」とは、ゴムの木と呼ばれる植物によって作られる加工製品です。そんなゴムにはアレルギー物質が含まれているそうですが、どうして触れることによって症状が起きてしまうのでしょうか。この項目で詳しく紹介していきます。

ゴムの樹液のアレルギー物質

ゴムとは、前に少しふれた通り東南アジアなどで栽培されている「ゴムの木」という木によって作られる製品です。ゴムの木には幹を傷つけると白い樹液が出てきます。そこには多くのタンパク質が含まれているのですが、同時に10種にも及ぶアレルギー物質が確認されているそうです。

このアレルギー物質が、既成であるゴム製品にもまだ名残があり、ゴムアレルギーを持っている場合は反応してかぶれなどを起こしてしまうのだといわれています。

ゴムアレルギーが起こるメカニズム

ゴム製品には、製品となった手袋や靴下、コンドームなどにアレルギー物質が残っていることが多くあるようです。そして、ゴム製品に残ったアレルギー物質が皮膚の表面に付くことで細胞が傷つき、アレルギー物質が粘膜に侵入・吸収されることがあると言います。

このことが、湿疹などのアレルギー症状を引き起こしているのだそうです。また、皮膚に付着したアレルゲンは、手袋を使う時に空気中へと飛んでしまうため、吸い込んでアレルギー反応を起こしてしまう事例もあるそうです。

接触性皮膚炎との違い

天然のゴム製品を触ると起こるアレルギーの中に、「接触性皮膚炎」と呼ばれる病気があります。この病気は、皮膚に湿疹ができたりかぶれたりなどするため、一見ゴムアレルギーのように見えるかもしれません。

けれどもこの症状の場合、原因物質が「ゴムそのもの」ではなく「ゴムを加工する時に添加された化学薬品」であるケースが多いそうです。したがって、ゴムのアレルギー物質に反応してしまう「ゴムアレルギー」とは区別されているのだといわれています。

ゴムアレルギーの特徴とは?症状と併発症について

ゴムアレルギーの症状

ゴムアレルギーは、一般的にたくさん存在するアレルギーと同じく、「湿疹」や「かぶれ」といった症状を多く引き起こすといわれています。これは先ほど原因の項目でも少しふれたとおり、「アレルギー物質によって皮膚が傷つけられる」ことによってかぶれを引き起こしてしまうといわれています。

また、吸い込むことによって気管支でアレルギー反応を起こしてしまい、ぜんそくの発作に似た症状(激しい咳や呼吸困難など)に悩まされてしまうケースもあるそうです。

ゴムアレルギーとフルーツの関係

ゴムアレルギーは一見ゴムだけのアレルギーかと思われる症状です。けれども、ゴムのアレルギー物質に反応することによって、フルーツなどの植物のアレルギーを同時に発症することも多くあるといわれています。

このフルーツには、バナナ、キウイ、栗が該当します。ゴムアレルギーが発症した後、これらのフルーツを摂取するとじんましんやアナフィラキシー(=アレルギー物質に対して、体が敏感に反応してしまう状態)を引き起こしてしまうことが多くあるのだそうです。

ゴムアレルギーになったらは何科に行けば良い?

ゴムアレルギーかどうか気になる。あるいは似たような症状を発症してしまった。そんな時、どうしたらよいか迷ってしまうこともありますよね。この項目では、ゴムアレルギーになってしまった場合に相談に適しているといわれる病院の種類や、検査の方法について紹介します。

皮膚科を受診

ゴム製品に触れたことによってじんましんなどを発症してしまったら。まず訪れるのは「皮膚科」がオススメであるといわれています。この理由は、発症している患部の皮膚が中心であるためです。また「ゴムアレルギー」の症状が、たいてい皮膚科学に分類されていることもその理由の一つとして考えられます。

検査1:病歴聴取

ゴムアレルギーを発症した疑いがある。あるいはこれからゴムアレルギーを発症しそうである。そんな時の検査方法として、「病歴聴取」という検査方法があります。

この検査は二分脊椎症患者、頻回手術患者、食物アレルギー患者であるかどうかをチェックすることが目的であるそうです。上記に該当する場合は「アレルギー物質に反応する」リスクが高いグループに分類されます。

このデータを聴取することによって、ゴムアレルギーであるかどうかの判断材料にするといわれています。(※なお、病歴聴取の後に血清学的診断、皮膚テスト、負荷テストなどの体質のチェックも行うそうです。)

検査2:血液検査

ゴムアレルギーであるかどうかを判断するために、血液検査は一つの基準になるといわれています。その理由は、血液中にふくまれているアレルギー物質への抗体がどれくらい含まれているかを調べ、ゴムアレルギーであるかどうかを客観的に判断するためであるそうです。

検査3:皮膚テスト

ゴムアレルギーかどうかを調べるための検査方法に、「皮膚テスト」と呼ばれるタイプのものがあります。このテスト方法は、ヘアカラーでアレルギー反応が出るかどうかを調べる「パッチテスト」と似た検査方法です。

皮膚の一部にごく薄い「ゴムアレルギー物質」を付着させ、アレルギーに対して反応するかどうかを客観的に調べます。

ただし、非常に敏感な患者さんや、過去に重い病気を発症したことのある患者さんの場合、このテストは非常に注意が必要な検査方法でもあるといわれています。

検査4:負荷テスト

負荷テストとは、その言葉の通り「身体に負荷をかける」タイプの検査方法です。その方法はずばり、「患者さんにゴム手袋をつけてもらい、ゴムアレルギーを発症するかどうかを調べる」方法になります。ただし、相談時点で重いゴムアレルギーを発症しているとみられる場合はこのテストは行わないといわれています。

費用

ゴムアレルギーかどうかの検査を行う場合、その検査の費用は保険が適用される病院が多く存在します。このため、平均的に5000円程度でアレルギーの解析を行うのが平均的であるそうです。

しかし、検査費用は各病院によって別々に定められている事が多いそうです。したがって、アレルギー検査の費用が気になる場合は、病院に問い合わせをするのが良いといわれています。

ゴムアレルギーはどう治す?治療と予防法について!

ゴムアレルギーになってしまったら、どのような治療を行うのでしょうか。また、発症してしまった場合はどのように予防を行えばいいのか。気になりますよね。この項目では、ゴムアレルギーを発症してしまった場合に行う治療法と予防法を、それぞれ紹介していきます。

薬剤による治療

ゴムアレルギーを発症してしまった場合、その症状を抑えるための治療法は「薬剤投与」が効果的であるといわれています。薬剤とは、皮膚の湿疹やじんましんを和らげる際には抗ヒスタミン薬の飲み薬を服用します。

一方で、呼吸困難や激しい咳こみといった「ぜんそく」のような症状を発症してしまった場合。あるいは、ゴムアレルギーによってアナフィラキシー症候群を発症した経歴がある場合は、アドレナリンを摂取することによって、その症状を和らげたり治癒したりするそうです。

ゴムアレルギーの予防方法

ゴムアレルギーを発症してしまった場合、その予防方法は「アレルギー物質の元になりそうな製品に触れない」ことが上げられます。具体的には、ゴム製の手袋や靴下、ゴーグルや、コンドームといった製品に触れないようにすることが大切であるそうです。

これらの製品を使わなければならない場面に遭遇した時。最近は「ゴム製品の代用品」も販売されているため、それを使用するという手段も有効であるといわれています。

ラテックスフリーの手袋でゴムアレルギーを予防!

上にも少しふれたとおり、靴下や手袋といった日用品は場合によってはどうしても使わねばならない場面に遭遇することもあるのではないかと思います。そんな時、オススメなのが「ラテックスフリー」と呼ばれる処方の製品を使用することです。

ラテックスフリーとは、ゴムアレルギーのもとであるアレルギー物質を排除して作られた製品のことを指しています。ラテックスフリーの製品はまだそれほど浸透していませんが、手袋などの製品は広く販売されるようになっているのだそうです。

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ゴムアレルギーかもしれない!そんな時は病院へ!

ゴムアレルギーの原因と症状、そして対処法などについてはいかがでしたでしょうか。ゴムによって湿疹やかぶれ、ぜんそくと類似した症状を引き起こしてしまうといわれる症状で、私たちの日用品とも非常に近しい関係を持っているアレルギーです。

けれども、ゴムアレルギーを起こしてしまったとしても、専門の医師に相談をしたり、そこで適切な治療を受けることによって症状を緩和したり、生活を少しでも快適にすることは可能であるといわれています。

もしもゴムアレルギーのような症状を発症してしまったらあるいは、ゴムアレルギーの疑いが出てきた。以上のようなことがあったら、すぐにお近くの皮膚科へと相談することをおすすめします。

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