つらい手のかぶれはどうやって治すの?5つの原因と治療法を教えます
手がかぶれてしまったり湿疹が生じる原因となっているものは、実はとても身近に存在しているモノかもしれません。毎日さまざまなモノに触れているので、それらのモノから刺激を受けて荒れてしまう可能性もあるのです。そんな手のかぶれについて、原因や予防法をご初会します。
手のかぶれや手湿疹ってどのようなもの?
手は日常生活のなかでもさまざまなモノに触れる部分なので、モノからの刺激を受けてかぶれてしまったり、湿疹などが生じてしまうことがあります。しかし、手は人目に付きやすい部分ですし、トラブルは出来るだけ避けたいですよね。
ここでは手のかぶれの原因や症状、予防法などをご紹介します。
手のかぶれの症状って?
手のかぶれの症状は発疹やかゆみなどになります。
赤い発疹や腫れなどの症状がでる
皮膚に加わった刺激によって赤い発疹や水疱、腫れなどの症状が生じることがあります。とくに、手は日常生活を送るなかでもさまざまなものに触る機会が多いので、触ったものによって発疹や腫れなどの症状が手の皮膚に生じることがあるそうです。
手のかぶれの症状は「接触性皮膚炎」と呼ばれることもあり、触れたものからの刺激などによっておこりますが、アレルギーが原因の場合は「アレルギー性接触皮膚炎」と呼ばれます。
かゆみや痛みを感じることもある
かぶれ(接触性皮膚炎)では、発疹とともにかゆみの症状を伴うこともあります。かゆみを我慢できずに発疹の現れた部分を掻いてしまうと、爪などによって手の皮膚が傷つけられ、さらなる炎症に繋がってしまう可能性もあるので注意が必要です。
発疹とともに生じるかゆみを収めるために爪などで掻いてしまっても、かゆみの症状は緩和されず、逆にかゆみが強くなることがあります。そしてさらに強く掻いてしまうことによって、炎症が酷くなるとともに、痛みなども感じるようになることがあります。
手のかぶれや湿疹の原因とは何か?
手のかぶれや湿疹の主な原因をご紹介します。
洗剤などの刺激や毒性によるかぶれ
手のかぶれの原因となるのは、日常生活のなかで手で触れる機会のあるモノからの刺激や毒性などが関係している可能性があります。さまざまなものから刺激などを感じ取ることがありますが、食器用洗剤などの洗剤類、お風呂で使っている石けんなどが刺激となっている場合もあります。
毎日のように使っている方も多い化粧品では、それらに含まれている香料などに反応してかぶれの症状が生じることもあるそうです。また、毛虫などの虫に触れてかぶれの症状が生じることもあります。
植物や化粧品などのアレルギーによるかぶれ
アレルギー性のかぶれ(接触性皮膚炎)の場合は、アレルギー反応を引き起こすモノに触れることによって身体のなかにアレルギー反応が起こり、それによって触れた部分などにかぶれなどの症状が生じることがあります。
アレルギー反応によるかぶれの場合は、自分以外の人に症状が生じなくても、アレルギー反応によって自分だけにかぶれの症状が生じることがあるので注意が必要です。
植物や化粧品はもちろん、身に着ける機会の多い腕時計や指輪などの金属類によってもかぶれの症状が生じることがあります。特定のものに触れるとかゆみや発疹などの症状が生じる場合は、アレルギー反応を起こしている可能性がありますので、気になる場合はアレルギー検査などを受けてみましょう。
汗や皮脂によるかぶれ
頭や足、手のひら、首、背中、陰部など、汗などをかきやすい部分には、皮脂が原因となって刺激を受け、湿疹などが生じてしまうことがあります。とくに、頭部に生じた場合は「フケ」の原因となってしまうことがあるそうです。
汗や皮脂などによる皮疹などの症状は「脂漏性湿疹」とも呼ばれ、治療を行っても再発してしまうことが多いと言われています。そのため、治療にも時間がかかることがあるそうです。また、汗や皮脂などが関係しているので、食生活の見直しなども必要です。
ストレスや睡眠不足によるかぶれ
金属アレルギーやモノからの刺激などといったこともなく、原因不明の皮膚のかぶれが生じる場合は、ストレスや睡眠不足などによって生じている可能性もあるそうです。かゆみや湿疹などの症状が現れていなくても、ストレスを感じたときに無意識に皮膚を掻いてしまうことがあり、それによって皮膚が荒れてしまうそうです。
手水虫によるかぶれ
手の爪のなかに水虫の原因となる菌が感染してしまうと、爪水虫になることがあります。爪水虫になると爪の色が白っぽくなったり、黄色くなってしまうことがあります。爪水虫は特徴として、痛みやかゆみがないということがあるので、症状に気づくのが遅くなることもあるそうです。また、水虫なのでほかの人にもうつることがあります。
手のかぶれや手湿疹の治療法とは?
手のかぶれの治療には、外用薬や保湿薬、漢方薬などを利用することがあります。
外用薬や漢方を使用する
炎症を抑えるためにステロイド外用剤を用いることもあります。ただし、ステロイド入りの塗り薬は炎症を抑えるために使われるもので、これだけで手のかぶれなどの症状を治療するのではなく、保湿なども同時に行っていくことが大切です。
また、手荒れと思って市販薬を使用していたのに実は手の水虫などの症状だった、というように、医師などの診察を受けずに誤った判断をして、対処を間違ってしまう場合もあるそうです。自分で判断してしまうのではなく、できるだけ病院で医師による診察を受けることをおすすめします。
ステロイド外用薬やワセリンなどの保湿剤を使っても手のかぶれなどの症状が治らない場合は、漢方などを服用して身体の内側から治療を行っていく方法もあります。外用薬などを使用しても症状が治らないときには、漢方薬の使用などについて医師や薬剤師などに相談してみましょう。
こまめにワセリンなどの保湿剤を塗る
皮膚を乾燥から守って保湿するためにも、ワセリンやハンドクリームなどを使用する方法もあります。とくに、手の乾燥がひどくて皮膚がひび割れているなどの症状が強い場合には、ワセリンを使用するのがいいと言われています。
こういった保湿剤は、1日のうちに何度か塗りなおしておきましょう。手は日常生活でもさまざまなものに触れたり、水仕事などで手が濡れてしまうこともあり、せっかく保湿をしていても保湿剤が落ちてしまって効果がなくなってしまうこともあります。
保湿剤は、1日のうちにだいたい6回程度は塗り直しましょう。とくに、手を洗ったときや水に触れたあとにもしっかり塗っておくことが大切です。仕事中や作業中に塗る場合は、数分置いたあと、余分な保湿剤をティッシュなどで軽く拭き取っておくとべたつかなくなります。
手のかぶれや手湿疹の予防法とは?
手のかぶれなどを防ぐために気をつけたいポイントをご紹介します。
原因となる物質には触らない
洗剤など日常生活でよく使うものからの刺激によっても手がかぶれてしまうことがありますので、そういった刺激の強いものはできるだけ素手で触らないように気を付けましょう。どうしても触るときは手袋をつけるなど、対策を行うことが大切です。
また、アレルギー反応によってかぶれてしまうこともありますので、アレルギー源となりやすい植物や化粧品、金属類などに触るときは十分に気を付け、それらに触ったあとにかぶれなどの症状が生じた場合は、一度皮膚科などを受診して医師に相談してみましょう。
保湿などを行って肌のバリア機能を高める
私たちの皮膚には、刺激から皮膚を守ってくれるバリア機能が備わっています。このバリア機能を高めるためにも、肌を必要以上にこすらないように気をつけたり、乾燥させないようにハンドクリームなどを、対処することが大切です。
また、肌を清潔にしておくことも大切ですが、必要以上に洗いすぎてしまうと角質層が荒れてしまうので、洗いすぎないようにしましょう。
異変を感じたら早めに皮膚科を受診しよう
いかがでしたか?手のかぶれや湿疹などの原因となるのは、身近なモノや日頃から使っているものが関係している可能性もあります。
化粧品や金属類などはアレルギー反応を起こすこともありますので、肌が荒れてしまった場合は使用を控え、できるだけ早めに医師などの診察を受けることをおすすめします。
このまとめのキュレーター
カテゴリ一覧