「乾電池」とひとえに言えど、様々な大きさや価格帯、性質の違う乾電池が世に溢れていますよね。
うちの会社では乾電池をよく使う・・・というか、うちの商品が乾電池を入れて駆動するタイプが多いので、乾電池については前々から色々気になってたことがありました。
たとえば「最近よくCMしてるエボルタってほんとにいいんかな?」とか
「乾電池って何Vくらいまで落ちても使えるんだろ?」とかです。
気になることは調べてみたいのが俺の性分。
なので実験をしてみました~。
今回実験に使ったのは懐中電灯です。
懐中電灯って明るさでどのくらいの電流が流れているか目に見えるし、乾電池で使うためのものなんで、当然のごとく乾電池で使われることに特化してるわけです。
実験に使用したのは、ダイソーで購入したニップル球の定格2.4V0.3A、単三型乾電池を2本使用するタイプの懐中電灯です。
なんでニップル球の懐中電灯はかと言うと、一般的に乾電池がよく使われる機器の負荷ってこれくらいかなーって感じでテキトーに選びました。
( そして実は俺って懐中電灯コレクターでもあります)
今回の実験はですね、9個の懐中電灯に9種類の電池を入れて、
「15分ごとに点灯→5分間のインターバル→再度点灯」
を繰り返し、電圧の測定はもちろんのこと、デジタル一眼レフの写真を使った明るさの比較もしてみました。
なぜか他のサイトでやってる比較実験と結果に大きな差がありますが、ちゃんと証拠写真もあります。(笑)
何よりも、どのアルカリ乾電池も終止電圧が同じではないと考えており、ひょっとすると消耗の激しくなった電池は内部抵抗が上昇して、電圧はあっても電流の流れる道としてはボタン電池ほどしかないのではないかと素人くさい予想をしてみたり。
んまー、「懐中電灯が全く点かなくなった時点で燃えないゴミ」であることは間違いないので明かりが消えた時点で実験を終了しています。
乾電池の選抜基準として
1.日本全国どこにでも売ってて入手しやすい
2.アルカリ乾電池、又はアルカリ乾電池の仲間
を重要視しました。
パナソニック・EVOLTA | ||
---|---|---|
日本製。誰もしなさそうなギネス記録に認定されました。 | ||
パナソニック・金パナ | ||
日本製。とりあえず、みんながコレ信じてるよね。 | ||
セリア・MITSUBISHI | ||
韓国製。セリアの期待の星。 (セリアは種類少なめ) | ||
ダイソー・アルカリパワー | ||
中国製。チャイニーズ風のデザインが怪しい感じです。 | ||
ダイソー・INDONESIA | ||
インドネシア製。インドネシアのクオリティやいかに? | ||
ダイソー・GIGAMAX | ||
韓国製。なんか名前がすごそうなだけに期待。 | ||
ダイソー・SANYO | ||
中国製。サンヨーといえばエネループ。アルカリ乾電池は? | ||
ダイソー・GPブラック | ||
中国製。外装の裏に、わかりにくくGPって書いてある。 | ||
ダイソー・GPホワイト | ||
中国製。GPは香港の有名な電池メーカーです。 |
ってか、ほとんど100均(笑)
だって100均が一番身近じゃない?
ダイソーとセリアのやつは4本セットで105円のアルカリ乾電池のみを選びました。
おなまえ | 開始直後 | 点灯30分 | 点灯60分 |
---|---|---|---|
パナソニック・EVOLTA | 1.620V | 1.464V | 1.417V |
パナソニック・金パナ | 1.622V | 1.452V | 1.404V |
セリア・MITSUBISHI | 1.626V | 1.460V | 1.406V |
ダイソー・アルカリパワー | 1.610V | 1.450V | 1.400V |
ダイソー・INDONESIA | 1.608V | 1.442V | 1.389V |
ダイソー・GIGAMAX | 1.626V | 1.464V | 1.410V |
ダイソー・SANYO | 1.626V | 1.450V | 1.403V |
ダイソー・GPブラック | 1.612V | 1.448V | 1.396V |
ダイソー・GPホワイト | 1.614V | 1.444V | 1.393V |
点灯60分の時点でEVOLTAの電圧が他より抜きん出て高く、続いて100均軍団の中ではGIGAMAXがトップ、セリアのMITSUBISHIも良い勝負です。
金パナはこの時点では5位につけています。
おなまえ | 開始直後 | 点灯180分 | 点灯300分 |
---|---|---|---|
パナソニック・EVOLTA | 1.620V | 1.328V | 1.278V |
パナソニック・金パナ | 1.622V | 1.309V | 1.256V |
セリア・MITSUBISHI | 1.626V | 1.312V | 1.266V |
ダイソー・アルカリパワー | 1.610V | 1.300V | 1.246V |
ダイソー・INDONESIA | 1.608V | 1.293V | 1.245V |
ダイソー・GIGAMAX | 1.626V | 1.312V | 1.269V |
ダイソー・SANYO | 1.626V | 1.308V | 1.259V |
ダイソー・GPブラック | 1.612V | 1.295V | 1.240V |
ダイソー・GPホワイト | 1.614V | 1.294V | 1.238V |
相変わらずEVOLTAが一番高い電圧をキープ。
100均軍団中では相変わらずGIGAMAXがトップで、セリアのMITSUBISHIも好勝負してます。
金パナはずっと定位置の5位につけており、
変わった点と言えばGPの二つが最下位に落ちたことくらい。
そして点灯6時間を過ぎた頃・・・・
最初の脱落者が出ました。
え?点灯300分過ぎたくらいまで元気そうだったのに。
それではこちらが証拠写真です。
さて、引き続き実験結果です。
いよいよ実験も終盤に差し掛かり、ここまでしぶといと思わずに実験をやりだしたことを猛烈に後悔していた時間です。
普通の人なら、これくらい消耗する前にとっくに燃えないゴミでしょう。
そして金パナが力尽きてから間を置くこと2時間くらい経過した時、大差のブービーがやっと出ました。
そしてここからは次々と消えていきます。
そして最終決戦。
いや、100円ショップの乾電池なのにここまで持つなんてあっぱれです。
GIGAMAXという名前、よく覚えておこう。
ってか、韓国製の乾電池って良いんですね。
2位にも韓国製のMITSUBISHIが差が無くきてるし。
これからアルカリ乾電池を買う時は、ダイソーのGIGAMAXかセリアのMITSUBISHIを買いましょう。
絶対に損はさせないですよ!
おなまえ | 開始直後 | 最終確認時 | 消灯時間 |
---|---|---|---|
パナソニック・EVOLTA | 1.620V | 1.144V | 570分過ぎ |
パナソニック・金パナ | 1.622V | 1.208V | 390分過ぎ |
セリア・MITSUBISHI | 1.626V | 0.972V | 585分過ぎ |
ダイソー・アルカリパワー | 1.610V | 1.028V | 540分過ぎ |
ダイソー・INDONESIA | 1.608V | 1.058V | 540分過ぎ |
ダイソー・GIGAMAX | 1.626V | 0.914V | 600分過ぎ |
ダイソー・SANYO | 1.626V | 1.116V | 540分過ぎ |
ダイソー・GPブラック | 1.612V | 1.002V | 570分過ぎ |
ダイソー・GPホワイト | 1.614V | 1.076V | 510分過ぎ |
そして各アルカリ電池が昇天するまでの時間と電圧を↓のフラッシュにまとめました。
ドクロマークが昇天した時間です。
グラフがゴチャゴチャしていますが、フラッシュの中にあるチェックボックスをクリックすると、各アルカリ乾電池のグラフが見え隠れしますので、ポチポチしながら比較してご覧ください。
パナソニックのエボルタ(ギネス認定)は終盤こそスタミナで負けましたが、他のアルカリ乾電池と比較すると終始高い電圧を誇り、特に後半での電圧の強さはさすがと言えるでしょう。
そして何と言ってもGIGAMAXが強かった。
最初から電圧高めで後半もエボルタに次ぐ電圧をキープし、点灯10時間を達成して1Vを切ってもまだ懐中電灯を点灯させた持久力とパワーは素晴らしいです。
セリアのミツビシも同等と言っていい性能で、もしかすると同じ製造元かもしれません。
ってか、「100円ショップのアルカリ乾電池は半分しか持たない」という風説をよく聞きますが、嘘だと思います。
むしろ恐るべき費用対効果です。
今度そんなことを言ってる人がいたら説教してやりましょう。
会社の人や友達、町内のみんなにも教えてあげましょう。
ダイソーさん、セリアさん、ありがとう。(お小遣いください)
ちなみにエボルタと金パナを比較すると・・・
「おおっ、確かに従来品(金パナ)より格段に長持ちしている!」
しかしこれでいいのかPanasonic!(笑)
以上、実験レポートでした。
(この実験結果は素人の個人的な比較実験ですので、実験結果に一切の責任を持ちません。あくまでもお遊び程度だととらえてください。)