人民元 対ドル下落 中国当局がけん制か
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中国の通貨・人民元のドルに対する為替レートがこのところ下落していることについて、中国の通貨当局の幹部は27日夜、「ドル以外の主な通貨に対しては元高だ」などとコメントし、中国経済の先行き不安から元安が続くという見方をけん制する狙いがあると見られます。
中国の通貨・人民元の為替レートは、世界的なドル高の流れを受けて今月に入ってからドルに対して下落が続き、リーマンショック後の最安値を更新して8年5か月ぶりの元安ドル高水準となっています。
こうした中、中国人民銀行の易綱副総裁は27日夜、中国の国営メディアの取材に応じる形でコメントを発表しました。
この中で、易副総裁は「最近の人民元レートの変動は、アメリカでの大統領選挙の結果や利上げ観測の高まりなど外部要因によるものだ」としたうえで、「人民元相場は、ドルに対するレートだけでなく、ほかの12の通貨の動きも参考にしていて、落ち着いている。ドル以外の主な通貨に対しては元高だ」と指摘しました。
一方、中国の外貨準備高が減少していることについては、「依然、世界一で十分足りている。海外に安全な資産を求める傾向も比較的強いが、中国経済が再び強くなれば、資金はまた戻ってくる」として問題ないとの見方を示しました。
易副総裁の発言は、中国経済の先行き不安から元安が続くという市場の見方をけん制する狙いがあると見られ、今後の相場の行方が注目されます。
こうした中、中国人民銀行の易綱副総裁は27日夜、中国の国営メディアの取材に応じる形でコメントを発表しました。
この中で、易副総裁は「最近の人民元レートの変動は、アメリカでの大統領選挙の結果や利上げ観測の高まりなど外部要因によるものだ」としたうえで、「人民元相場は、ドルに対するレートだけでなく、ほかの12の通貨の動きも参考にしていて、落ち着いている。ドル以外の主な通貨に対しては元高だ」と指摘しました。
一方、中国の外貨準備高が減少していることについては、「依然、世界一で十分足りている。海外に安全な資産を求める傾向も比較的強いが、中国経済が再び強くなれば、資金はまた戻ってくる」として問題ないとの見方を示しました。
易副総裁の発言は、中国経済の先行き不安から元安が続くという市場の見方をけん制する狙いがあると見られ、今後の相場の行方が注目されます。