先日その「出来の悪さ」から大きな話題となった広報ビデオも同じだ。文化体育観光部が独自で制作したものだったが、「平昌」という言葉が入るだけで、ビデオに全く関与していない組織委に非難が集まった。当時、組織委の職員たちは「われわれに金を与えてビデオを作らせておけば、あんなにおかしな作品はできなかったはずだ」と皮肉交じりに語り合っていたという。
平昌冬季オリンピックは今や後戻りのできない国家的イベントだ。「崔順実」のせいで大会の準備に支障が生じてはならない。そのため彼らの影響は完全に排除しなければならないが、だからといって根本から破壊するわけにもいかない。これからわずか25日後には国際スキー連盟(FIS)スノーボード・ビッグエア・ワールドカップが開催され、来年に入るとすぐ20以上の国際大会が平昌と江陵で開催される。今この瞬間にも時計は2018年2月の平昌冬季オリンピックに向かって休みなく動いている。ある外信は「小さな都市の平昌は認知度が低く、広報に苦労している」と報じた。
今平昌に必要なことは冷たくネガティブな視線や反感ではなく、国民の温かい関心と愛情だ。ちなみにこれまで平昌が不正の温床になったことはない。ただ標的にされていただけだ。