「スタ飯」本拠に「味力」 選手に会える!?
プロスポーツの魅力にひと味を添える「スタジアムグルメ」。応援するチームの勝敗によって「勝利の美味」か「悔し涙の塩味」になるかは左右されるが、それでももはや、スポーツとは切っても切り離せない存在だろう。現場を歩き、識者と語り、歴史をたぐった。
大津市のウカルちゃんアリーナ(滋賀県立体育館)では今月23日、バスケットボールBリーグ1部・滋賀レイクスターズと名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合が行われていた。加入したばかりの沖縄出身・並里成(なりと)選手にちなむタコライス「ナリトライス」も試験的に販売され、にぎわいを見せた。
飲食の魅力づくりは試合日に限らない。レイクスでは、今秋からアリーナに常設のオフィシャルショップ「Lakes Store&Cafe」を開店。平日昼間のカフェはブースター(ファン)の憩いの場だ。栄養価にこだわった日替わりの定食は、選手たちが練習前に食べに来ることもあり、選手に会いにやってくるブースターもいる。アウェー戦の日にはパブリックビューイングも行われ、新たなアリーナの魅力として定着してきた。
個性豊かな食事は、アリーナの雰囲気づくりには欠かせない。カフェや飲食ブースで協力する「ごはん屋」の平井孝雄代表=大津市=は「観客はアリーナにしかないものを求めてくる。期待に応えられるよう、もっとコラボメニューを提供していきたい」とした。
【 2016年11月27日 09時21分 】