大原麗子の【封印映画】がゲス・エロ・カオスな展開で素晴らし過ぎる!
大原麗子はヌードこそ披露はしなかったが、売春相手を腹上死、レズ行為、乱交パーティー、インポの手助けなど、次々と体当たり演技を披露。僕ら50代前後の世代は、ホームドラマや2度もマドンナを務めた『男はつらいよ』などで観た、セクシー度抑えめ演技でもマイッていたのに、あの潤んだ眼差しとハスキーボイスで、そのような艶技をやっていたのかと想像するだけで悶々とする。観てみたい!
しかし、作品のソフト化は、これまで1度もされていない。これはあくまで噂だが、大原はそのような役柄を恥辱的と感じているためか、再上映されないよう東映に働きかけていたという説もある。よって、ソフト化も難しいのだろう。
真相は、彼女の死をもって闇の中へと消えてしまった。
さらに現在は、性風俗として現在使用禁止の「トルコ風呂」が冠された題名という要素もあり、ソフト化はより困難を極めている。その経緯を簡単に述べると、1981年にトルコ留学生から名称の変更を直訴され、全日本特殊浴場協会連合会は「トルコ風呂」の名称を廃止。公募により、現在の「ソープランド」に変更したのだ。
最後に、この作品のキャッチコピーで締めくくろう。「おいで! ベッドがあくびしているよ……梅宮ムードがねっとりからむと、めす猫がのどを鳴らす」。う~ん、「梅宮ムードがねっとり」って(笑)。
■『マル秘 トルコ風呂』(1968年公開/東映)
監督:村山新治
脚本:下飯坂菊馬、播磨幸治
■天野ミチヒロ
1960年東京出身。UMA(未確認生物)研究 家。キングギドラやガラモンなどをこよなく愛す昭和怪獣マニア。趣味は、怪獣フィギュアと絶滅映像作品の収集。総合格闘技道場「ファイト ネス」所属。著書に『放送禁止映像大全』(文春文庫)、『未確認生物学!』(メディアファクトリー)、『本当にいる世界の未知生物 (UMA)案内』(笠倉出版)など。新刊に、『蘇る封印映像』(宝島社)がある
ウェブ連載・「幻の映画を観た! 怪獣怪人大集合」
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