福島第二原発3号機 燃料プールの冷却ポンプ一時停止
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福島県などで震度5弱の揺れを観測した地震の影響で、福島第二原子力発電所3号機で使用済み燃料などを保管する燃料プールの冷却用のポンプが停止し、核燃料の冷却が停止しましたが、一時間半余りでポンプは再起動され、冷却を再開しました。東京電力は、地震によって冷却水が揺れ、水位が低下したことを示す警報が鳴ったためにポンプが停止したと見て原因を調べています。
東京電力などによりますと、地震発生からおよそ10分後の午前6時10分ごろ、福島第二原発3号機で、使用済み燃料を冷却するための水をためるタンクの水位が低下したことを示す警報が鳴り、核燃料に冷却水を送るポンプが自動的に停止しました。
東京電力で、タンクの周辺を確認したところ、冷却水が漏れだすなどの異常は見られなかったということで、およそ1時間40分後の午前7時47分にポンプを再起動し、冷却を再開しました。
東京電力は記者会見で、ポンプが停止した原因について、「地震でプールの水が揺れて警報が出てポンプが止まったと考えている」と述べ、地震によって冷却水が揺れたために水位が変動し、警報が鳴ったと見ていることを明らかにしました。
東京電力は燃料プールの水温がポンプが停止する前の28.7度から29.5度と、1度近く上昇したと発表しましたが、正午すぎに29.3度から29.5度と1時間半で上昇した値は0.2度だったと訂正しました。
運転上の上限とされる65度までは余裕があり、核燃料の状態にも異常は見られないということです。
また、福島第二原発では、空気中の放射性物質を含むチリを観測するモニターのひとつが停電の影響で止まりました。モニターはその後、電源が復旧し、午前10時10分に観測を再開しました。
福島第一原発では、汚染水の処理設備で念のため汚染水の移送作業を止めているということです。
今回の地震では、午前6時31分に福島第二原発で、午前6時38分に福島第一原発で、それぞれ1メートルの津波を観測したということですが、今のところ、これ以外にはこの地震と津波による異常はなく、原発周辺の放射線量を観測するモニタリングポストの値にも変化はないということです。
東京電力で、タンクの周辺を確認したところ、冷却水が漏れだすなどの異常は見られなかったということで、およそ1時間40分後の午前7時47分にポンプを再起動し、冷却を再開しました。
東京電力は記者会見で、ポンプが停止した原因について、「地震でプールの水が揺れて警報が出てポンプが止まったと考えている」と述べ、地震によって冷却水が揺れたために水位が変動し、警報が鳴ったと見ていることを明らかにしました。
東京電力は燃料プールの水温がポンプが停止する前の28.7度から29.5度と、1度近く上昇したと発表しましたが、正午すぎに29.3度から29.5度と1時間半で上昇した値は0.2度だったと訂正しました。
運転上の上限とされる65度までは余裕があり、核燃料の状態にも異常は見られないということです。
また、福島第二原発では、空気中の放射性物質を含むチリを観測するモニターのひとつが停電の影響で止まりました。モニターはその後、電源が復旧し、午前10時10分に観測を再開しました。
福島第一原発では、汚染水の処理設備で念のため汚染水の移送作業を止めているということです。
今回の地震では、午前6時31分に福島第二原発で、午前6時38分に福島第一原発で、それぞれ1メートルの津波を観測したということですが、今のところ、これ以外にはこの地震と津波による異常はなく、原発周辺の放射線量を観測するモニタリングポストの値にも変化はないということです。
東京電力 燃料プール水温上昇は想定範囲内
東京電力福島第二原子力発電所3号機で、使用済み核燃料などを保管する燃料プールの冷却用のポンプが停止してから、1時間40分後の午前7時47分に再起動するまでの間に、プールの水温は29.3度から29.5度と0.2度上昇しました。
東京電力は、ポンプが停止している状態での水温の上昇は1時間に0.2度と説明していて、東京電力は、温度の上がり方は想定の範囲内だと説明しています。
また東京電力は、ポンプが停止し続けたとしても燃料プールの水温の上限に至るまでに1週間かかるとしています。
東京電力は当初、ポンプが停止する前の水温を28.7度としていましたが、測定する場所を間違えていたとして訂正しました。
東京電力は、ポンプが停止している状態での水温の上昇は1時間に0.2度と説明していて、東京電力は、温度の上がり方は想定の範囲内だと説明しています。
また東京電力は、ポンプが停止し続けたとしても燃料プールの水温の上限に至るまでに1週間かかるとしています。
東京電力は当初、ポンプが停止する前の水温を28.7度としていましたが、測定する場所を間違えていたとして訂正しました。
冷却停止の原因は
福島第二原子力発電所3号機で使用済み燃料プールの冷却が停止した原因について、東京電力は燃料プールの排水が流れ込む「スキマサージタンク」と呼ばれるタンクで、水位計が地震による水面の揺れを水位の低下として感知し、自動的にポンプが止まったためと説明しています。
「スキマサージタンク」は、燃料プールで核燃料を冷却したあとの水が流れ込むタンクです。東京電力によりますと地震の際、このタンクの水位計が水面の揺れを水位が低下したものと感知して警報が作動し、自動的にポンプが止まったと見られるということです。
タンク内の水は冷やされてこのポンプで再び燃料プールに注がれるようになっていて、水位が低下した場合、冷却用の水源がなくなるおそれがあると判断し、自動的にポンプが止まる仕組みになっているということです。
東京電力が現場を確認した結果、燃料プールやタンクから冷却用の水が漏れたという形跡はないということです。
東京電力は、現場に被害がなかったとして停止からおよそ1時間半後に燃料プールの冷却を再開しました。
「スキマサージタンク」は、燃料プールで核燃料を冷却したあとの水が流れ込むタンクです。東京電力によりますと地震の際、このタンクの水位計が水面の揺れを水位が低下したものと感知して警報が作動し、自動的にポンプが止まったと見られるということです。
タンク内の水は冷やされてこのポンプで再び燃料プールに注がれるようになっていて、水位が低下した場合、冷却用の水源がなくなるおそれがあると判断し、自動的にポンプが止まる仕組みになっているということです。
東京電力が現場を確認した結果、燃料プールやタンクから冷却用の水が漏れたという形跡はないということです。
東京電力は、現場に被害がなかったとして停止からおよそ1時間半後に燃料プールの冷却を再開しました。