トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 首都スポ > 記事

ここから本文

【首都スポ】

バスケット 白鴎大、悲願の初V! エース林&上原がそろって16点

2016年11月27日 紙面から

優勝を決め記念撮影する白鴎大の選手。前列中央は佐藤智信監督

写真

◇全日本大学選手権女子決勝

 バスケットボールの第68回全日本大学選手権(インカレ)の女子決勝は26日、東京・代々木第二体育館で行われ、白鴎大が東京医療保健大に73−62で勝ち、初の大学日本一に輝いた。持ち味の粘り強い攻守で終盤に主導権を握り、主将の上原もなみ(4年・山村学園)とエースの林咲希(4年・精華女)がそろって16得点を挙げ、初優勝の原動力となった。関東と関西のリーグ戦女王対決となった3位決定戦で、早大は61−82で大阪人間科学大に敗れ4位だった。

 71−62で迎えた残り1秒。決定的なフリースローを得た白鴎大・林が、主将の上原と満面の笑みで体をぶつけ合った。過去2大会連続の決勝敗退。悔しい思いを分かち合ってきた2人が体中で初の日本一を味わっていた。

 「まだ実感はないけど、本当にうれしいです。連続準優勝のくやしさがあったから、きょう勝てたと思います」と林。U−23日本代表でも主力を務めるチームの柱。一方で、インカレ決勝という大舞台では勝利に貢献することはできなかった。だからこそ、「今年こそ」との思いは強かった。

 だが、思い入れは気負いにつながり、前半はシュートが入らずわずか5得点。そんな林を支えたのが上原だった。

 「そうなるのが分かっていたので『大丈夫だから』と言って落ち着かせました」。林ならいつか必ずシュートが入るようになる。その時いいプレーをしてもらうため、重圧をできるだけ取り除くという判断だった。

 その分は自ら埋めた。いつもは守備優先だが、この日は好調なジャンプシュートで次々に加点。その姿に、林は「上原のおかげで、私は決めるべき時に決めればいいんだと思えました」という。

 後半、その時がやってきた。一進一退で迎えた第3クオーター(Q)残り2分48秒に50−48と一時逆転する3ポイントシュートを決めると、同点とされた同1分35秒に52−50の勝ち越しシュートを決める。さらに、第4Q残り8分7秒に上原のパスから60−53と決定的なリードを開くレイアップだ。林の矢継ぎ早の得点が、一気にチームを優勝に導いていった。

 今年も春の関東大学選手権でブロックトーナメント敗退、秋の関東リーグで勝ち点1差で2位。誰よりも悔しい思いを味わってきた白鴎大の両輪が、最終学年で大学日本一という大輪の花を咲かせた。(藤本敏和)

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ