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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)委員長は27日、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の死去を受け、「国の富強・繁栄と人民の幸福のために全生涯をささげた卓越した指導者だった」とする弔電をラウル・カストロ国家評議会議長に送った。朝鮮中央通信が伝えた。

 正恩氏は弔電で「カストロ前議長は西半球に初めて人民が真の主人となった社会主義制度を樹立した」とたたえた。

 韓国政府関係者によれば、カストロ前議長は、金日成(キムイルソン)国家主席らと深い交流があった。経済を重視したキューバ政府が韓国との国交樹立路線に傾くなか、最後まで北朝鮮との関係を重視していたという。

 正恩氏も「変わらぬ革命の原則と信義で、我々の祖国統一と正義の偉業に確固たる支援を寄せた朝鮮人民の親しい友人、同志であった」と強調した。(ソウル=牧野愛博)

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