“追悼ムード”と“歓声” カストロ氏死去めぐり反応分かれる
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キューバで半世紀にわたって反米の社会主義政権を率いたフィデル・カストロ前国家評議会議長の死去を受け、キューバ国内では指導者を追悼するムードに包まれる一方、アメリカでは亡命した人たちなどが通りに出て歓声を上げ、反応が明確に分かれています。
現地時間の25日夜、90歳で死去したキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長は、1959年にキューバ革命で親米政権を倒したあと、社会主義政権を打ちたて平等な教育や充実した医療の実現に力を尽くしアメリカの厳しい経済制裁にも屈しなかったとして尊敬を集める一方、人権を抑圧する独裁者だとして批判も受けてきました。
キューバ国内では、葬儀が行われる来月4日までの9日間を喪に服す期間として建物などに半旗が掲げられているほか、テレビではカストロ氏の業績を振り返る番組が放送されるなど、指導者を追悼するムードに包まれています。
首都・ハバナに住む男性は「キューバにとって偉大な人物が亡くなってしまった。心の底から悲しい」と話していました。
一方、キューバから亡命した人たちが多く住むアメリカ南部フロリダ州のマイアミでは多くの人たちが通りを埋め尽くし、「キューバに自由を」などと書かれたプラカードを掲げて歓声を上げていました。
女性の1人は「カストロ氏は意見が違うだけで多くの人を刑務所に入れるなど、長年にわたって多くの家族を引き裂いてきました。そうした時代が終わったことを祝っています」と話していました。
キューバとアメリカは去年、54年ぶりに国交を回復しましたが、キューバ国内と亡命した人たちの間で、半世紀にわたって国を率いたカストロ氏の死去をめぐり反応が明確に分かれています。
キューバ国内では、葬儀が行われる来月4日までの9日間を喪に服す期間として建物などに半旗が掲げられているほか、テレビではカストロ氏の業績を振り返る番組が放送されるなど、指導者を追悼するムードに包まれています。
首都・ハバナに住む男性は「キューバにとって偉大な人物が亡くなってしまった。心の底から悲しい」と話していました。
一方、キューバから亡命した人たちが多く住むアメリカ南部フロリダ州のマイアミでは多くの人たちが通りを埋め尽くし、「キューバに自由を」などと書かれたプラカードを掲げて歓声を上げていました。
女性の1人は「カストロ氏は意見が違うだけで多くの人を刑務所に入れるなど、長年にわたって多くの家族を引き裂いてきました。そうした時代が終わったことを祝っています」と話していました。
キューバとアメリカは去年、54年ぶりに国交を回復しましたが、キューバ国内と亡命した人たちの間で、半世紀にわたって国を率いたカストロ氏の死去をめぐり反応が明確に分かれています。