PHPカンファレンス特別企画!PHPエンジニアが選ぶ、好きなPHPフレームワーク
PHPer295人が回答!好きなPHPフレームワーク対決結果&来場者コメントまとめ
2016年11月3日(木・祝)に開催された「PHPカンファレンス2016(#phpcon2016)」内で、レバテックは来場者に好きなPHPフレームワークを選んでもらう「PHPフレームワーク対決」を実施しました!
結果はすでにTwitter(@levtech_inc)で発表しましたが、大きな反響いただいたのでこの記事では結果と併せて投票者の声をまとめました。各フレームワークの好きなところ・嫌いなところなどPHPerのリアルな声が寄せられていますので、今後のフレームワーク選びの参考にしてみてください!
◆調査概要
調査方法:アンケート調査
調査対象:2016年11月3日(木・祝)に開催された「PHPカンファレンス2016」の来場者295人
第1位 CakePHP 72票
CakePHPの好きなところ
・一番簡単に導入できるところ。コーディングが割と簡潔。
・日本語のレファレンスが豊富。
・CakePHPは多くの企業で導入済みであることが多い。
・Laravelは1人の天才が作り上げたフレームワークで、CakePHPはたくさんの有志の皆で創り上げたフレームワークという印象。Laravelの場合、その天才しか仕様を理解していない為、その人がいなくなると衰退しそう。
・PHPフレームワークの中では最も手早くWebアプリケーションを作ることができる。良くも悪くもRailsをPHPで再現した感じ。
CakePHPの嫌いなところ
・制約が多く、回りくどい書き方になってしまう。
・処理速度が遅い。
・2系の場合、CakePHPの規約がPSRに則っていないため、コードが綺麗じゃない。
・2系を使っての印象だが、Modelが仕事をしていない場合が多い。
好きなPHPフレームワークの第1位はCakePHPでした!
他のFWと比べて習得が容易であること、実際に多くの開発現場で用いられていることなどを理由に挙げる方が多かったです。
CakePHPは2系と3系で大きく仕様に変更があったことから「2系と3系を分けて集計したら結果が変わっていたのでは」といった声もありました。2系を使っていて苦労された方からは「昔、2系を使っていて痛い目に合ったから、どうしても好きなフレームワークに選ぶことができない」といったトラウマを抱えている方も中にはいらっしゃいました。
第2位 Laravel 65票
Laravelの好きなところ
・Symfonyのライブラリで動かすことができるので楽。
・必要なものを組み込むので初期設定は難しいし、人によって書き方が異なる場合あるけど、処理速度が早い!
・サポート機能が充実している。
・Symfonyから機能を削ぎ落とした感じ。フレームワークの重さと堅牢さの良いとこ取りが出来ていて、バランスが良い。
・カスタマイズ性が高い
Laravelの嫌いなところ
・ファサード機能を使いまくるとコードの綺麗さがなくなるため、現場によってはファサード使用禁止になっている場合がある。
1位と接戦の末、惜しくも2位となったのはLaravelでした。「Laravelってこんなに人気があったんだ!」と驚きの声を上げる方が多かったのが印象的でした!
第3位 FuelPHP 41票
FuelPHPの好きなところ
・CodeIgniterを参考にされてつくられたフレームワーク。規約よりも設計という思想でつくられているため、開発しやすい。
・Codeigniterで物足りなかった部分を補ってくれている。
・日本語のマニュアル対応が完了している。
・元々現場にあって、Fuel以外使ったことがない。
FuelPHPの嫌いなところ
・前のバージョンの方が良かった。
・PHP7に対応していない。
第3位はFuelPHP。若手エンジニアの中には、「FuelPHP以外のフレームワークを知らない」という理由から選ばれる方がちらほらいました。
第4位 Symfony 33票
Symfonyの好きなところ
・古きよきフレームワークで、導入率世界No,1。構造がしっかりしている。
・コンポーネントが優秀。Symfony より後に出来たフレームワークが多いので、Symfonyは一部を切り取って使用できることも知っておくと便利。
・コードが綺麗。責任の分割が綺麗。
・今の現場でもSymfonyを使っているし、大規模開発ならSymfonyを使うイメージ。
・ゆるふわと言われるPHPだけど、Symfonyで組むとかっちりと作れる印象。
Symfonyの嫌いなところ
・機能が多すぎて覚えられない。ここまでしっかり作り込むなら、もはやPHPである必要がない気がしてくる。
Symfonyを選んだ方の中には、Larabelと悩んでいる人が多かったです。他のフレームワークも触っている方が多く、「色々使っては見たけれど、一周回ってSymfonyが1番好きだと気づいた」という方が複数名いました。
第5位 CodeIgniter 26票
CodeIgniterの好きなところ
・勉強しやすく、自由度が高い。
・処理族度が早いからソシャゲ開発で多用される
・処理速度が速い
CodeIgniter に対するマイナスコメントは上がりませんでした。ソーシャルバブル時に多く使われたイメージを持っている方が多く、CodeIgniterは実務ではなくプライベートで触ってみている、といった方も複数いらっしゃいました。
第6位 phalcon 16票
phalconの好きなところ
・C言語の拡張であるため、処理が軽い。
phalconの嫌いなところ
・書くコードが多く、導入しづらい。
・バグが多い。PHP7への対応が遅れているので、今後の動きに期待している。
第7位 Zend Framework 13票
Zend Frameworkの好きなところ
・PHPエンジンのZend社が作っているフレームワークなので、信頼性が高い。
Zend Frameworkの嫌いなところ
・自由度が高すぎて、オレオレフレームワークになりやすい。1系を使った印象だと、同じZendでも現場によって全くソースが違っている場合がある。
・処理が遅い。
CakePHPと同様、多くの企業で導入されているZend Framework しかし、コードが属人的になりやすいことを懸念して、別のフレームワークに投票する方が多い印象を受けました。
その他 29票
・SlimやYiiを選択肢に入れてほしかった
・いろんなフレームワークを触ってみた結果、結局ベタ書きや独自フレームワークに落ち着いてしまった。
・BEAR.Sundayが最高!
今回の調査では、以上のような結果となりました。
各フレームワークのメリット・デメリットについてはさまざまな意見があり、自分の好きなフレームワークについて熱く語ってくださる来場者の姿が印象的でした。
新しいフレームワークに触ってみようと考えている方は、今回の結果を参考にしてみてください。
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