カストロ氏死去 オバマ大統領とトランプ氏 対照的な反応
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キューバのカストロ前国家評議会議長が死去したことについて、キューバとの歴史的な国交回復に踏み切ったアメリカのオバマ大統領は哀悼の意を示す声明を発表しましたが、国交回復を批判してきたトランプ次期大統領は、「残虐な独裁者が死去した。キューバ国民が自由を得られるよう全力をあげる」とする声明を発表し、対照的な反応を見せています。
カストロ前国家評議会議長の死去を受けて、オバマ大統領は26日声明を発表し、哀悼の意を示したうえで、「キューバの国と国民の針路を変えたカストロ氏の死去は、さまざまな思いで受け止められているはずだ。国民に及ぼしたとてつもない影響は歴史が評価するだろう」としています。そのうえで「アメリカとキューバは60年近く対立してきたが、私の政権は両国が協力できる未来に向けて取り組んできた。キューバの人たちは、アメリカに友人がいることを知ってほしい」として、去年7月の両国の国交正常化を受け、関係改善の流れが続くことに期待を示しました。
一方、トランプ次期大統領も声明を発表し、「60年近くにわたって自国民を迫害した残虐な独裁者が死去した。彼がもたらした悲劇は決して消えないが、トランプ政権はキューバの人たちが自由を得られるよう全力をあげる」としています。
トランプ氏は選挙戦序盤ではキューバとの国交回復を評価する姿勢を示していましたが、その後は批判的な発言に転じていて、オバマ政権が進めてきた両国の関係改善の流れに今後どのような影響が出るのか、注目されます。
一方、トランプ次期大統領も声明を発表し、「60年近くにわたって自国民を迫害した残虐な独裁者が死去した。彼がもたらした悲劇は決して消えないが、トランプ政権はキューバの人たちが自由を得られるよう全力をあげる」としています。
トランプ氏は選挙戦序盤ではキューバとの国交回復を評価する姿勢を示していましたが、その後は批判的な発言に転じていて、オバマ政権が進めてきた両国の関係改善の流れに今後どのような影響が出るのか、注目されます。