国際赤十字 近衞会長が来月5日からの北朝鮮訪問を調整

国際赤十字 近衞会長が来月5日からの北朝鮮訪問を調整
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先に大規模な水害に見舞われた北朝鮮に対して人道支援を行っているIFRC=国際赤十字・赤新月社連盟の近衞忠輝会長が、被災地で必要な支援などを直接確認するため、来月5日から北朝鮮を訪問する方向で調整を進めていることが、関係者への取材でわかりました。
北朝鮮北東部のハムギョン(咸鏡)北道は、ことし9月初めまでの大雨で大規模な水害に見舞われ、国連機関は、死者・行方不明者が500人を超え、およそ7万人が家を失ったとしています。

IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟は、被災地に食糧や衣類などの人道支援を行っていて、関係者によりますと、トップの近衞忠輝会長が、来月5日から5日間の日程で北朝鮮を訪問する方向で調整を進めているということです。

日本赤十字社の社長の近衞氏は、2009年からIFRCの会長も務めていて、北朝鮮では被災地の状況や住民に必要な支援を直接確認したいとしています。

IFRCは、北朝鮮の被災者を援助するため、国際社会に1550万ドル(およそ17億5000万円)の緊急支援を呼びかけていますが、水害直後に5回目の核実験を強行したうえ、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への支援には慎重な国々が多く、これまでに集まったのは目標額の30%程度にとどまっています。