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日曜雑感 米国議会調査委員会による中国の対沖縄工作についてのメモ

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HN「田浜」さん。沖縄は現在中国の工作対象の筆頭になっていることは、客観的にみても間違いないところです。

今日はメモていどにお答えしておきます。

この間、在沖中国人居留数の伸びは、米国人をはるかに凌ぎ外国人数で2位です。

彼らの中にインテリジェンス機関の人間がいないと思うほうが不自然でしょうね。

公安調査庁や、警察の公安、内調などはとっくに動いているでしょう。

ただし、公安調査庁には逮捕権限がなく、公安に通知するだけですし、内調は弱体の上にここにも逮捕権限は与えられていません。

ここは一番、沖縄県警の公安に期待するしかないのですが、まぁ、ご承知のように県警自体の長年の体質が、左翼勢力との対立を徹底回避するという宥和路線ですから・・・。

なにぶんワールドスタンダードのスパイ防止法すらないという、憲法前文そのままの国家ですからね、わが国は。

いや、まともな情報機関さえなかったんだったっけ(苦笑)。

さて、中国の非軍事的な外国への介入には、「関与」、「威圧」、「同盟分断」があります。

「関与」とは、ASEAN諸国やパキスタンなどとの合同軍事演習や、韓国にたいする圧力などです。

「威圧」とは、尖閣水域への絶えざる侵犯や軍艦の領海侵入です。
あるいは、尖閣で衝突が起きるとレアアースの輸出を止めたりすることです。

「同盟分断」については米国議会の報告書がこう述べています。(2016年 米中経済安保調査委員会)

同調査委員会か、この対沖縄への中国の工作を、「スパイ活動(Espionage)」、あるいは「扇動(Agitation)」と呼称していることに留意下さい。

「中国は沖縄米軍の弱体化の一端として特定の機関や投資家を使い、沖縄の米軍基地の近くに不動産を購入している」

「中国は沖縄に米軍の軍事情報を集めるための中国軍の諜報工作員と日本側の米軍基地反対運動をあおるための政治工作員を送りこみ、日米両国の離反を企図している」

「沖縄での中国の諜報工作員たちは米軍基地を常時ひそかに監視して、米軍の軍事活動の詳細をモニターするほか、米軍の自衛隊との連携の実態をも調べている」

「中国の政治工作員は沖縄住民の米軍基地に対する不満や怒りを扇動することに努める。そのために中国側関係者が沖縄の米軍基地反対の集会やデモに実際に参加することもよくある。その結果、沖縄住民の反米感情をあおり、日米同盟への懐疑を強め、日米間の安保協力をこじれさせることを企図している」

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沖縄問題」カテゴリの記事

コメント

その「米中経済安保調査委員会」の報告書とやらは産経新聞の古森義久が正論に載せてたヤツの孫引きですね。
英文を曲解して紹介することに定評のある古森の書くことをどこまで信用していいのやら。
何故原文を載せないのでしょうか?

投稿: 田浜雪夫 | 2016年11月27日 (日) 08時45分

田浜さん。いい歳をしてどうしてそう口汚いのですか。「とやら」とか・・・。「英文」がなんじゃらとか。
それあなたが自分で原文から検証したのですか。

ただ、産経、古森と聞いただけで説明できてしまうと思うそういう精神を、私は知的頽廃と呼びます。
なにも説明しないでいいなら、議論など必要ありません。

私は資料として乗せただけです。

私はそのまま転載しました。あとは古森さんに直接聞いて下さい。

投稿: 管理人 | 2016年11月27日 (日) 08時51分

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