ウェブ関連の相談最多
マルチや定期購入も注意
県消費生活センター

 和歌山県消費生活センターはこのほど、平成28年度の上半期、4月から9月における消費者相談の概要を発表した。▽相談件数が4年ぶりに減少▽ウェブサイト関連の相談が引き続きトップ▽マルチ商法のトラブルが増加中▽健康食品や化粧品の定期購入に関するトラブルに注意︱などを伝えている。
 相談件数は2945件で、前年度同期から11%(356件)減少している。「ウェブサイト関連」「固定通信回線」に関する相談の減少が要因のひとつと分析している。相談のうち、同センターの所管する消費生活の苦情相談件数は2691件。このうち60歳以上が36・2%で、高止まりの状況が続いている。70歳代が最も多く、60歳代はわずかに少ない。高齢者が悪質商法のターゲットとなりやすいことがうかがえる。
 苦情相談件数のトップはウェブサイト(インターネット)関連で、60歳代までの各年代別でも相談件数がトップ。ワンクリック請求が49%、架空請求が26%を占める。出会い系サイトや、オンラインゲームのトラブルも増えている。
 マルチ商法のトラブルも増加している。30歳未満の若年層からの相談が倍増し、高齢層の相談も微増するなど、全年代で注意が必要な状況にある。従来通りの友人や知人からの勧誘のほか、近年は出会い系サイトやSNSで勧誘される事例もある。
 健康食品や化粧品の定期購入に関するトラブルも増えていて、なかでも高齢者以外からの相談が急増している。健康食品、化粧品ともに通信販売でのトラブルが60%以上となっている。
 県消費生活センターでは、消費生活全般のトラブルに関し相談を受け付けている。本所は和歌山市だが、田辺市に紀南支所がある。「相談は早いほど、よりよい解決につながります。1人で悩まず、ぜひご連絡ください」と呼び掛けている。相談は同センター紀南支所(電話0739・24・0999)。
平成28年度上半期苦情相談

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