日中が省エネと環境分野で話し合い 北京でフォーラム

日中が省エネと環境分野で話し合い 北京でフォーラム
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日中両国が省エネと環境分野での協力について官民で話し合うフォーラムが北京で開かれ、4年ぶりに両国の閣僚がそろって出席し、省エネ・環境分野に関する協力をさらに深めていくための覚書を取り交わしました。
「日中省エネルギー・環境総合フォーラム」は、経済産業省などが開いているもので、10回目となることしは4年ぶりに両国の閣僚がそろって出席したほか、政府関係者や企業の幹部らおよそ800人が出席しました。

全体会議の中で世耕経済産業大臣は「省エネ・環境分野で中国はおう盛な生産力に、日本はこれまでの経験による技術力とノウハウにそれぞれ強みがあり、両国でウインウインの関係を作り出せる」と述べました。

このあと、中国政府で経済政策を統括する国家発展改革委員会の徐紹史主任と、専門の人材の育成や金融面からの支援など省エネ・環境分野に関する協力をさらに深めていくための覚書を取り交わしました。

また、フォーラムでは、日中の企業などがこの1年で新たに結んだ協力事業の具体的な事例28件が報告されたほか、全体会議に先立って開かれた分科会では、中国で市場が拡大している電気自動車の充電設備の普及に向けた両国の共同研究の成果などが報告され、この分野での協力を強化していくことが確認されました。

日本側の出席者は「中国側に必要な技術などを共有しあえるこうした会合は意義あることだ」と話していました。