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ゴトーのブログ

スポーツネタを中心の三度の飯より好きなことについてゴトーが語るブログです。

田口良一はどんなボクサーか。ライトフライ級を4度防衛中の「強かわいい」世界王者を徹底紹介。

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どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯よりボクシングが好きでな。
もちろん世界王者の試合は必ずチェックしている。

今回はライトフライ級の世界王者で「強かわいい」と呼ばれている田口良一について紹介したい。
個人的には「強かわいい」とうよりも「地味つよい」のほうがしっくり来るボクサーだ。

田口良一とは

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この画像だけ見たら全くボクサーに見えない。
確かに「強かわいい」と言われるのもよく分かるな。

田口良一は1986年12月1日生まれで、現在29歳。(2016年11月時点)

階級はライトフライ級で約49kg。
17階級あるうちの16番目の階級で軽量級に位置する。

戦績はプロで28戦25勝(11KO)2敗1分。

2013年に日本王者になるも、初防衛戦で「怪物」井上尚弥と対戦して王座陥落。
再起戦に勝利すると2014年の大晦日に世界タイトルマッチに勝利して世界王者になっている。

防衛戦では3試合連続でKO勝利。8月には井岡一翔の盟友である宮崎亮にも勝利して、4連続防衛中だ。
風貌の割に意外と強い世界王者で、プロで叩き上げのボクサーでもある。

田口良一のボクシングキャリア

プロデビューまで

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この羽生結弦のような少年こそ、若かりし日の田口良一。
今のボクシング世界王者といえば、井岡一翔にせよ井上尚弥にせよ山中慎介にせよ、大抵がアマチュア時代からのエリートだが、田口は雑草系のボクサーだ。

小さい頃から体が小さくて、小学生の頃にはイジメにもあっていた。
そんな経緯で中学3年生の時に、町のボクシング教室に通ったことがボクシングの出会いとなっている。

ちなみに中学時代はSEKAI NO OWARIのSaoriと同級生だったらしい。

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田口が試合に勝利した後に、中学校の同級生たちと祝勝会を開いたが、なぜか田口を祝うよりもSaoriがサイン攻めにあったようで、それもまた田口らしいエピソードでもある。

この話の流れだと、高校入学時にボクシングジムに入門しそうだが、何かよく分からんが、結局高校卒業寸前までジムに入門しなかったらしい。
始めるキッカケはボクシング漫画の「はじめの一歩」を読んでボクシングに憧れたからだとか。

アマチュアでは2戦して2勝2RSC。(RSCというのはKOみたいなもの)
入門から2年後の2006年にプロデビューしている。

プロデビュー後

2006年にプロデビューすると、6戦全勝で全日本新人王に輝いている。

9戦目で初めて敗戦を喫するも、そこからは連勝を重ねて「最強後楽園」のトーナメントで優勝している。
これははじめの一歩で言う「A級ボクサー賞金トーナメント」で、一歩とヴォルグ・ザンギエフが戦った大会だ。

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決勝では後に「商社マンボクサー」として脚光を浴びる木村悠にも勝利している。
このトーナメントで優勝したことでタイトルマッチの挑戦権を得るも、タイトルマッチではドロー。

その後1戦挟んで、タイトルマッチを行い、こちらは勝利して日本王者に輝く。
そして初防衛戦が田口にとって印象深い、あの井上尚弥との試合だ。

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井上尚弥は当時まだプロ4戦目で、田口のタイトルに挑戦する立場だったが、井上の試合ということでフジテレビで全国中継され、井上が何ラウンドにKOするのかが注目を集める試合だった。

ちなみに田口は井上がアマチュア時代にスパーリングをしたことがあって、その時はダウンを取られており、田口がドローになったタイトルマッチの相手も、井上はプロテストでボコボコにしている。

どちらが挑戦者か分からない試合だったが、田口は大差の判定で敗れたものの、1度もダウンすることなく、また要所要所で的確に左のフックを当てたりしてヒヤッとさせる場面もあって、むしろこの試合では勝った井上よりも負けた田口の評価のほうが上がることになった。

2014年のの大晦日には世界タイトルマッチのチャンスが巡ってきて、4度の防衛を誇るアルベルト・ロッセルから2度のダウンを奪って判定勝利。遂に世界王者になった。
ちなみにアルベルト・ロッセルは当初36歳とされていたが、試合後に39歳と判明したり、身長も3センチ以上サバ読みしていたことがバレた。

その後、3度の防衛を全てKOで防衛したことで、「田口ってかなり強くね?」というムードが出てくる。

そして4度目の防衛戦はミニマム級元世界王者で、井岡一翔の盟友である宮崎亮と対戦。

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この試合は「元不良 vs 元いじめられっ子」という分かりやすい構図でそれなりに注目を集め、試合は普通に田口が勝利している。

田口良一の特徴

ボクシングスタイル

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田口のボクシングスタイルの説明はなかなか難しい。ブロガー泣かせでもある。

まず一番の特徴はライトフライ級(約49kg)という軽い階級ながら、身長166cm・リーチ172cmと体格面でアドバンテージがあるところだ。
実際これまで戦ってきた選手との試合を見ても、田口が一回り大きい印象を受ける。

かといって細長いだけではなくて、体も強く、ガードも固いので、接近戦でも問題なくこなせる。
離れても近づいてもどちらでも戦える総合的な強さがあるボクサーだ。

スピードや一発の威力はそれほどでもない、というかこのレベルにしてはむしろ低いくらいだが、相手がスピードで撹乱しようとしても、タイミングよく返す左のカウンターや的確なボディブローによって相手の良いようにさせない。

スタミナもあるし、打たれ強いさもあるし、激しい打ち合いもこなせるし…でこれといった隙がない。

ただ一つ致命的なのは、ボクシングが猛烈に地味なことだ。

山中慎介や内山高志のような強烈なパンチがあるわけでも、井上尚弥のような人並み外れたスピードがあるわけでもない。
KOするにしても目の冴えるようなKOではなくて、徐々にダメージを与えて削っていくスタイルだから、スカッとするような場面もそれほどない。

ルックスは良いのだが、いかんせん試合が地味なことがイマイチ人気が出ない要因だろう。

アルバイト

田口のことを下調べしていたら、判を押したように「田口は世界王者になってからもバイトをしていて凄い」と12個くらいのブログが同じようなことを書いていた。

それってホンマか?と思って調べたら、世界王者になった直後に「バイトはまだ続ける」という発言があったのが最後で、特にそれ以降は情報がなかったので今ではバイトをしていない可能性が高い。

多分書くことがなくて「バイトしてて偉い」という話に持っていきたいのだろうが、田口が「最強後楽園」で対戦した木村悠なんて男は商社マンをやりながら世界王者にまでなったから、バイトしてて偉人なら、商社マンなら天上人か?とツッコミを入れたくなった。

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長谷川穂積も世界王者になるまで時計店でアルバイトしていたらしいが、「アルバイトしながらなんてエライ」と言われたことで、世界王者になって十分生活できるのにやめづらくなったなんて話していたから過度に褒め称えるのはどうかと思う。

内山高志と同門

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田口良一が所属するワタナベボクシングジムといえば、内山高志が代表選手だ。
内山はハードパンチャーが武器の日本を代表するボクサーで、パウンド・フォー・パウンドランキングでも10位にランクインしたほどの実力者でもある。

もともと田口がテレビ東京で試合が放映されるようになったのも、内山と同門ということでおこぼれを預かるような形でバーターとして放映されていたのだが、内山が王座陥落してからは宮崎と日本人対決することで、田口単体でも放送を持たせることができた。

内山は見た目そのまんまに良い兄貴分で、田口は内山を慕っていてかなり仲は良いらしい。
田口が得意のボディーブローも内山直伝なんだとか。

内山は大晦日、田口と同日にコラレスとのリベンジマッチを行うが、やはり偉大過ぎる先輩の内山に話題性をもっていかれて、田口はおまけみたいになっている。
まあ田口はドラゴンボールでいう孫御飯的なキャラだから主役を張らないほうがいいのかもしれない。

大晦日にカルロス・カニサレスと対戦

田口の次戦の相手は、ベネズエラのカルロス・カニサレスという選手だ。

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何か昭和のボクサーの宣材写真みたいになっているが、この男は16戦16勝13KOという戦績を誇っている。

さぞかしとんでもないボクサーなのかと思いきや、戦績をみたら驚きで、ロベルト・バレラという選手を除くと全てが噛ませ犬としか対戦していない。
動画を見るとカニサレス自身は弱くはないっぽいが、なんでまたこんなに噛ませ犬とばかりやるのかと考えると、ボクシングの闇が垣間見える。

この試合は12月31日の大晦日に行われ、夜9時30からテレビ東京で放送される。
おそらく最初に田口→内山という順に放送されるだろうから、放映開始からすぐに田口の試合が始まる気がする。

大晦日というお祭りムードの中、地味な
田口がいかに視聴者の目を引けるか注目だ。