2016.11.26 11:08(1/2ページ)

日活ロマンポルノ先駆者たちの壮絶人生/芸能ショナイ業務話

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芸能ショナイ業務話
ロマンポルノの歴史を作った白川和子(右)と風祭ゆき

ロマンポルノの歴史を作った白川和子(右)と風祭ゆき【拡大】

 女優、白川和子(69)が出席した「リブート新作公開直前!~ロマンポルノ誕生45周年記念イベント~」を先日、取材した。

 白川といえば、主演した日活ロマンポルノ第1弾「団地妻 昼下がりの情事」(西村昭五郎監督)が1971年11月20日に公開されており、今年で45年目を迎えたことになる。今からは想像できないかもしれないが、当時のロマンポルノには世間からの冷ややかな視線が注がれた。

 白川は「つらいことの方が多かった。このイベント前に妹に電話したら『私たち家族はどん底だった』といわれて。妹の婚約が破断になったり、父がお役所をやめると言い出したり」と当初、家族からの猛反対があったことを明かした。

 それでもロマンポルノに賭けたのは映画への愛だ。「映画の火を消したくない、負けたくないという思いがあり、大島渚監督から背中をたたいてもらったこともあって出演を決めました」と映画界からの温かい声援があったことも語った。

 また、ある日、女性が自宅に2度たずねてきて白川にこう相談したという。

 「(夫婦生活の際の)声の出し方がうまくできず離婚することになってしまった。再婚の話があるので教えてほしい」

 白川はこの女性に“演技指導”を行い、「ロマンポルノが人のためになるんだって思いました」とうれしそうに振り返った。

 日活ロマンポルノの黄金期を支えた女優、風祭ゆき(63)も「グラビアでセミヌードになるのは青春の思い出になると思いましたが、動画は無理だと思って、所属していた事務所の大島渚監督に断りに言ったら、『役者なんて肉体労働だ。主役やらないでどうするんだ?』と逆に言われて」と大島監督の後押しが決断の理由だったことを明かした。

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