【ヒューマン】
パリでの生活を経て日本に帰ってきた雨宮塔子。自立した女性として、国内外のニュースに斬り込む=東京・赤坂(撮影・山崎冬紘)【拡大】
今後については「伝える側にいるとエゴイスティックになりがちですが、優しい放送を目指します」と目標を掲げ、「心と体が続く限りキャスターを続けたい」と宣言。一方で「自分のやりたいことに子供を巻き込んでいますかね」と苦笑しながらも、自身を応援するわが子の愛に感謝。母、女性としてさまざま経験をした雨宮は、ニュースキャスターとして進化の真っただ中だ。
★『新チューボーですよ!』最終回に出演
雨宮は25日にパリでの日常で感じたことをつづったエッセー「パリに住むこと、生きること」(文藝春秋社、1512円)を出版。パリで一番感じたことについて「言いたいことは言うこと」と即答。「フランス人は本音で話せない友人はいらないという感覚があって。私も鍛えられました」と振り返った。12月24日には最終回を迎えるTBS系「新チューボーですよ!」(土曜後11・30)にゲスト出演。「最終回を迎えるのは残念ですが、私を育てていただいて感謝しています」と笑顔を見せた。
雨宮塔子(あめみや・とうこ)
1970(昭和45)年12月28日生まれ、45歳。東京都出身。成城大学文芸学部卒業。93年にTBS入社。同年に「どうぶつ奇想天外」を担当。94年に「チューボーですよ!」の初代アシスタントを担当して注目を浴びる。99年に同局を退社後、フリーに転身。2003年にパリで開催された世界陸上の現地キャスターを務め、昨年は「報道の日2015~ニッポン・ゼロからの70年」で司会を担当。今月25日に「パリに住むこと、生きること」を出版するなどエッセイストとしても活躍。