【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】
バングラデシュでは、富裕層・中流層の家庭で家事使用人として働く18歳未満の子供が42万人いると言われています(2006、ILO)。その約8割が女の子で、家庭内での労働はいわば密室に近く、外から様子を伺うことは難しいことから、厳しい環境を強いられています。本プロジェクトは、家事使用人として働く少女たちの生活環境が改善されること、そして家事使用人として働く少女たちの現状や働く少女たちの問題意識がバングラデシュ社会において広く伝わることを目指して活動をしています。
【解決する方法】
バングラデシュの首都・ダッカで3カ所、第二の都市・チッタゴンで2カ所、家事使用人として働く少女たちのための支援センターを運営しています。支援センターでは、少女たちが自分の身を守ったり、生きていくために必要な知識(読み書きや簡単な計算、保健衛生、家事の仕方、職業訓練)を身につけたり、子どもらしく過ごす時間を取り戻して楽しんだりするための活動(運動会やお絵かきといったレクリエーション)を行なっています。また、雇い主である家族や地域住民を対象に、子どもの権利ワークショップ、プロジェクトの成果や問題解決などを話しあうミーティング等を行い、大人の理解や協力を得られるよう働きかけています。
昨年からはバングラデシュのダッカにて児童労働反対世界デーに向けて「ほうきではなく、本をください」といった啓発キャンペーンを行っており、働く少女や市内の大学、高校に通う学生たち、地域住民、新聞記者などと共に、児童労働防止を訴えるポスターを市内のバスやリキシャに貼ったり、市内を練り歩いたりといった活動を行っています。働く少女たちをとりまく社会状況が変わらない限り、少女たちの生活は改善しません。そのため、バングラデシュにおいて、私たちが日常的に行っている活動を一人でも多くの人々に理解してもらい、より多くの人々の意識や行動を変えることで、働く子どもがいない社会を目指しています。
【プロジェクトのもたらす長期的成果】
バングラデシュでは2011年4月、最高裁判所より「12歳未満の子どもを児童労働させてはならない」との発令が出されており、今後法令制度化に向けた動きが進んでいくことが期待されています。本プロジェクトでも、メディア、同様の活動を実施するNGO・国際機関との連携を念頭に置きながら、社会全体への訴えかけを行っていくことにより、バングラデシュ国内で家事使用人として働く少女が減少していくことを目指しています。
【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】
「私の名前はロケヤ、17才です。父は日雇いの仕事をしていますが、収入が十分ではないので、家計を助けるために私はバングラデシュの首都ダッカで住み込みの使用人として働いています。
働きはじめた当初は、家事の仕方なんて知りませんでしたが、支援センターに通うようになってからは、自信を持って家事をこなせるようになりました!家事の他にも、ミシンを使って縫製もできるようになりました。いつか村に帰ったら、ミシンを買って自分の仕立屋を開くのが私の夢です。」
【寄付によって達成できること】
●1000円で文字の読み書きの授業を2回することができます。
●3000円で45人の少女に絵本を提供することができます。
●5000円で少女たちに料理教室を1回開くことができます。
●10000円で雇い主に対して子どもの権利について知るワークショップを開催できます。
今年度のプロジェクト予算額 : 6,698,831円