はてなブログの今週のお題は「年末年始に観るべき海外ドラマ」特集ですね。
私が年末年始にお勧めする海外ドラマは「アリー my Love」(原題:Ally Mcbeal)です!
「アリー my Love」ってどんなドラマ?
ボストンの法律事務所を舞台にしたラブ・コメディです。アメリカでの放送は1997年〜2002年なので、もう20年前(!)のドラマです。シーズン5まであります。ちょうど私が大学生の頃にNHKで放送されていて、もう本当に大好きで大好きで、毎週VHSに録画して、毎日何回も見ていました!私が海外ドラマにはまるきっかけとなったドラマです。写真は私のアリー・DVDコレクション。シーズン4までしか持っていません…
主人公のアリー(キャリスタ・フロックハート)はハーバードのロースクールを出た弁護士。美人で頭もいいのですが、永遠の愛を誓う相手にもなかなか巡り会えない。感情の起伏が激しく、幻覚を見たり幻聴が聞こえたり、かなりぶっ飛んでいます!そんな彼女が、恋に仕事に奮闘するラブ・コメディです。
魅力① 個性的すぎるキャラクター
「アリー my Love」の魅力といば、何と言っても登場人物!主人公のアリーはもちろん、アリーのいる法律事務所の仲間たちが本当に面白いです。写真はアリーの秘書のエレインが自分で発明した「フェイス・ブラ」をつけているところ。他に、拝金主義者のリチャードに変人敏腕弁護士ジョン、アリーの初恋の人ビリーとその妻のジョージア、アリーのルームメイトで検事のレネがシーズン1の主な登場人物です。シーズン2になると冷徹美人弁護士ネルと超わがままクライアントのリンが出てきてさらにパワーアップ!シーズンが進むごとに面白いキャラクターが増えていきます。続けて見ていると、全員が愛らしくて、「アリーmy Love・ワールド」の虜になります。
ちなみに私が一番好きな登場人物はリン!
映画「チャーリーズ・エンジェル」でもおなじみのルーシー・リュー!女王さまぶりが清々しいです。
魅力② 実は社会派ドラマ
物語は毎回、裁判のケースに沿って展開します。舞台は訴訟大国アメリカ。コメディなので、毎回「トンデモ」な訴訟内容なのですが、これがいろいろ考えさせられます。例えば上の写真は、セクシーすぎるという理由で同僚の女性からセクハラで訴えられた女性。彼女が職場にいることで、職場に性的な雰囲気が漂ってしまうのは不適切で不快だ、という理由です。こういう訴訟案件ばかりなのですが、それぞれの弁護士の口頭弁論が面白く、「こんなのあり得ない!ナンセンス!」の一言では片付けられないような展開になっています。恋愛系の訴訟が多いですが、社会のダブル・スタンダード問題や差別問題、LGBT問題など、なかなか社会派な内容も盛り込まれています。
魅力③ それぞれの人生哲学に共感
各エピソードはアリーの一人語りで締めくくられることが多いのですが、それが前向きで素敵です。アリーは毎回何かしら失敗して落ち込んでいるのですが、それでも人生を前向きに捉えています。たとえば、シーズン1の最初のエピソードでは、初恋の元彼ビリーが結婚していたことを知りショックを受けたアリーが、最後に一人で歩きながらこう語ります。
I actually like the quest, the search. That's the fun. The more lost you are, the more you have to look forward to.
幸せって追い求めることに喜びがある。苦しいほど希望が湧くわ。
切ないストーリーも多いのですが、必ず「希望」を感じさせる終わり方をするので心地いいんです。
あと面白いのは法律事務所の経営者リチャード・フィッシュの「フィッシュ哲学 Fishism」!お金大好きの合理主義者リチャード(上の写真左)。この事務所の訴訟内容が変なものばかりなのは、リチャードがお金になりさえすればどんな案件でも受けるから。アリーや他の登場人物が落ち込んでいるときや困っている時に独特の論理で励ましてくれます。いつも怒られているけど憎めないキャラ!合言葉は「前向きに!By-gones!」。
おまけの魅力 憧れのライフスタイル
私がアメリカ文化に強い憧れを抱くようになったのはこのドラマの影響です。アリーの住む部屋のオレンジ色の壁紙や、オフィスの机に置いてある、短い鎖のプル・スイッチのついたデスクライト。サンクス・ギビングのパーティに、クリスマスの飾り付け(写真はクリスマス用のもみの木を運んでいるところ)。アリーがいつも食べているベンアンドジェリーズのアイスクリームや、たまに出て来る長方形の紙パックに入った中華料理のテイクアウト。アリーの「1000ドルのスーツ」や部屋着のHarvardのパーカー、普段はキャリア・ファッションの女性キャラクター達が雪の中で身に付けているニット帽とマフラー。当時は異文化をあまり知らなかった大学生の私にとって、インテリアから、食べ物、文化習慣、ファッションまで、全てが憧れの対象でした。今回この記事を書くにあたっていくつかのエピソードを見返しましたが、今見ても古くは感じなかったです。
年末年始にオススメする理由
冬のシーンが多いからです! 雪の降っているシーンやクリスマスのシーンが印象的。なんだか冬のドラマというイメージがあるので、これからの時期に合っていると思います。あと、シーズン5まであるので、お正月休みに見るのに丁度いい長さなのではないでしょうか。すでに見ている方は、英語字幕で見て英語学習もいいですね!裁判シーンの英語は早口で専門用語が多くて聞き取りにくいけど、日常会話はそんなに難しくなく、勉強になる表現がたくさん使われています。
以上、私の大好きな海外ドラマ「アリー my Love」の紹介でした!
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