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<夜ノ森駅>ツツジ伐採 富岡町受け入れ

河北新報 11/25(金) 12:00配信

 福島県富岡町のJR常磐線夜ノ森駅のツツジ6000株を巡り、町は24日の町議会全員協議会で、東京電力福島第1原発事故の除染に伴って伐採するJR東日本の方針を受け入れることを明らかにした。樹皮などの放射性物質の濃度が高く、現地保存は難しいと判断した。

【現在の姿】避難区域の「花の駅」荒れ果てて…

 同駅は帰還困難区域にある。町の計測によると、ホームのり面のツツジ、土壌の放射性物質の濃度は、ともに高い地点で1キログラム当たり数万ベクレル。このため、駅舎北側など別の場所に植え替える構想も断念した。

 ただJRは根の部分を残して伐採、除染する方針。地表から10センチほど残る幹をわらで養生することで、新たな枝が育ち、将来的な開花が見込めるという。JRはホーム両側ののり面約100メートルに新しい苗木を植栽することも計画している。

 夜ノ森駅のツツジは桜並木と並ぶ町のシンボルで、「花の駅」として親しまれていた。JRは一部区間で運休している常磐線の2019年度中の全線開通を目指し、今月中にも同駅の除染工事に着手する方針を示していた。

最終更新:11/25(金) 12:00

河北新報

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