はじめに
これの続編です↓
離婚理由についてはこちら↓
仕事が本採用になる。
法律事務所で働き始めて2ヶ月。試用期間が終わり正式に事務として採用して貰えることになった。シングルマザーの私をクビにするのは気が引けたのだろう。仕事が決まり本当なら嬉しいはずなのに私はちっとも喜ぶことが出来なかった。辞めたい気持ちはあったけど、次の仕事のアテも無く流されるままに沈黙の事務所で冷や汗を掻きながら毎日を過ごしていた。
終焉を願う思いとこれからの未来
本採用から数日。機嫌が悪かった所長が出来の悪い私にキレた。当たっていたと言ってもいいかもしれない。私はずっと堪えてきた気持ちが爆発してしまい、お使い先の郵便局でメソメソ泣いた。その日の郵便局はとても混んでいて1時間くらい手続きに時間がかかった。いい大人が昼間の郵便局で1時間もメソメソ泣いているものだから周囲の視線が痛かった。でも涙は止まらないしどうしたらいいのか分からなかった。仕事は続かないし何をしても上手くいかない。ちいさな子供2人連れてこれから先どうやって生きていけばいいのか。離婚して一人で小さな子供達を育てて来て。ずっと誰にも言えない思いが胸にあった。もう全部終わりにしたい。
もう疲れた。
いなくなりたい。消えてしまいたい。
今突然人生の最後を迎えらえたらどんなに楽になれるだろうか?
少しの勇気さえあれば楽になれるんだ。楽になりたい。
消えてしまいたい。
離婚してからもうずっとそんなことばかり考えていた。私がいなくなっても子供達は元旦那や実家が何とか育ててくれるのではないか?一人で無理して頑張り続ける必要なんて無いんじゃないか?私なんかいなくてもどうにでもなる。もう限界だ。母親だからって誰もがそんなに強くはなれない。
子供達の事を思って責任とか愛情とか。色んな気持ちがごちゃまぜになって自分の事しか考えられなくなっていた。私一人がこのまま消えてしまったら本当に無責任すぎる。子供達の事は可愛いし大好きだ。でも、でも悔しいほどに気持ちが付いていかなかった。
仕事の事だけじゃない。小さくてまだ自分では何も出来ない子供達。離乳食からお風呂に着替え。歯磨き。オムツ交換。休む暇も無い。そしてお金も無い。旦那さんが忙しくて一人で子育てしてる人は沢山いるけど、いるのといないのでは全然違う。私は本当に一人なのだ。頑張れ!頑張れ!そんな事ばかり言われてもう疲れた。私はもう十分頑張ったよ・・・。どこまで頑張れというんだ。もう、もう、
楽になりたい。
※電話相談とか育児相談とか。育児を支援をしてくれる機関の情報はもちろん知っていた。でも、自分がシングルマザーになって公的機関に相談しても他人事で意味ないんだなと思ったから私は相談する気持ちにはなれなかった。
パープーは本当によく泣く子でした。
これからの未来へ一歩踏み出す
元旦那と私はよく似ていてホントに瓜二つだった。きっと元旦那も仕事で悩んで同じ状況だったのだろう。そして私は同じ状況になってやっと元旦那を理解出来た。でも、私は元旦那と同じ道を辿りたくない。離婚という道を選んだのは私だ。子供達だって与えられた環境で一生懸命に頑張って、沢山我慢してる。辛いのは私だけじゃない。
子供達を守らなくては。自分で決めて自分で立ち上がって自分で前へ進もう。
それから数日、所長に退職したい旨を伝えた。本採用の手続きがまだだったので辞めるなら早い方がいいと思った。その場で所長から『明日から来なくていい。』と言われ退職が決まった。
二人で初めて映画に行った。とても嬉しそうで私も嬉しかった。
3回目の仕事探し
まさか即日退職になるとは思わず、突然無職になった私。少し休んでまた一歩踏み出せばいい。そう思いながらも気持ちはかなり焦っていた。毎日求人情報とにらめっこ。今度の仕事も色々考えたが土日祝休みの事務職にする事にした。法律事務は難しくて出来なかったが普通の事務なら出来るのでは無いか?と思ったからだ。
職業説明会や色々なイベントに足を運んだ。隣市にマザーズハローワークがあり期待していったが残念ながら無駄足だった。
シングルマザーなら正社員じゃないと。
収入が多くないと。
と小さな子供がいる私の事情なんてまるで無視の求職案内だった。同じ立場に立った事の無い人に状況を理解してもらう事は難しいのだと思った。
そんな求職活動の傍ら、夢だった保育士の勉強を本格的に始めた。暗い気持ちの毎日だったが試験に受かったら保育士として働く事も出来るかもしれない!!とそれだけを夢見ていた。(※半年後の保育士試験に無事合格しました!!)
仕事を探す難しさ。
パートの面接に行っても『うちのお給料じゃ子供2人育てられないでしょ?』と会社側もパートで軽く雇いたいのに私だと責任が重いと断られたり、ニヤニヤしながら離婚理由を聞かれたりかなり苦戦していた。何社も面接に行ったが不採用の連続だった。電話だって面接だって泣きたいほど勇気がいる。振り絞る勇気の連続とこれからの生活の不安に押し潰されそうな毎日を過ごしていた。