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長野に乱用者の集落 容疑で22人逮捕

22人の自宅から押収された乾燥大麻(麻薬取締部提供)

厚労省の麻薬取締部が大麻取締法違反の所持容疑で

 過疎地の集落で大麻を所持したとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は25日、長野県大町市や同県池田町などに居住する27~64歳の男女22人を大麻取締法違反容疑(所持など)で逮捕、送検したと発表した。容疑者たちは県外などからの移住者で、大麻を使用しながら音楽イベントなどで交流を深めていたという。同部は「ゆるやかな大麻コミュニティー」が形成されていたとみて、実態を調べる。

 逮捕されたのは池田町広津の自営業、荒田裕容疑者(48)や大町市美麻(みあさ)の無職、中野順子容疑者(46)ら。同部は長野、神奈川両県警と合同で22人の自宅などを家宅捜索し、乾燥大麻計約8キロや乾燥中の大麻草7本などを押収した。

 逮捕容疑は今月23~24日、池田町や大町市、静岡県湖西市の自宅で乾燥大麻などを所持したとしている。16人は大筋で容疑を認め、6人は否認しているという。

 同部によると、22人は少なくとも数年前に、都市部などから長野県内の山間部の集落に移住してきたという。それぞれが大麻を自分たちで栽培し、乱用していたとみられる。集落が大麻乱用者が集まる地域になっていた可能性が高いとみており、生活実態や大麻を譲渡していないかなどについて解明を進める。

 大町市と池田町は、北アルプスに近い県北西部の隣接自治体。同市では人口減少に歯止めをかけるために移住者への補助金制度がある。容疑者5人が住む同市美麻は2006年に同市に編入合併された旧美麻村で、同村はかつて麻の栽培が盛んな地域だった。【斎川瞳】

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