三十二才無職だが、
録画していたNHKニュースを観ていると紅白出場者の発表会見の様子が流れていた
アイドル・タレント・歌手・俳優・アナウンサー達がそれぞれの紅白に対する抱負を語っていた
日々、現実感をなくし自己の存在意義や世間の有り様がなんなのか判然とせず
社会のなかで人目を避け透明となり義務感や焦りから目をそらしてうまく斥けようと努めてきたおかげでもある
こうした日々を送るおれの眼にも上記の華やかなテレビのタレント達はひときわ輝いてみえ
ああ、おれもこのような快活で恵まれた人間として世にでてみたかったと、自然と羨望の眼差しでみてしまう
無論、彼らのプロ意識や修練はおれなどには想像も及ばないものだろう
輝かしい晴れ舞台に選ばれた彼らの今年の集大成を是非この目で見届けたいと思った
せめて今年の紅白を見届けるまでは生きねばならぬ、とさえ思った
とはいえ、年末年始といえば子供の頃からゲームに熱中していて、今まで一度もちゃんと観たことがないので本当に観るかどうかはわからない
マニア指向というかあまりミーハーなものに興味を持たない気質もあった
いやいやしかし、そんなことはない
今年こそ、この熱は決して覚めないだろう