トルコ 難民や移民に国境開くとEUに警告
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ヨーロッパ議会が、トルコのEU=ヨーロッパ連合への加盟交渉を凍結するよう求める決議を採択したのに対し、トルコのエルドアン大統領は、EUがさらなる動きに出れば、ヨーロッパを目指す難民や移民に国境を開くと警告し、EUとトルコの関係が一段と悪化しています。
ヨーロッパ議会は24日、トルコ政府がことし7月のクーデター未遂以降、強権的な姿勢を強めているとして、トルコのEU加盟交渉を凍結するよう、加盟各国に求める決議を採択しました。
これに対し、トルコのエルドアン大統領は25日、イスタンブールで行った演説で、「EUがさらなる動きに出れば、国境の門は開かれるだろう」と警告し、難民や移民のヨーロッパへの流入を抑えるためのEU側との合意を破棄する可能性に言及しました。
ことし3月の合意では、トルコを経由してギリシャに渡ってくる難民や移民をトルコ側に送り返すこととし、ヨーロッパに向かう難民の数が大きく減りました。
一方で合意には、ことし6月末までにトルコ国民のEUへの渡航ビザを免除することも盛り込まれていますが、実現していません。
エルドアン政権は、難民対策で協力しても、EUは約束を守らず、国内の治安対策にも理解を示そうとしないと不満を募らせていて、トルコへの批判を強めるEUとの関係が一段と悪化しています。
これに対し、トルコのエルドアン大統領は25日、イスタンブールで行った演説で、「EUがさらなる動きに出れば、国境の門は開かれるだろう」と警告し、難民や移民のヨーロッパへの流入を抑えるためのEU側との合意を破棄する可能性に言及しました。
ことし3月の合意では、トルコを経由してギリシャに渡ってくる難民や移民をトルコ側に送り返すこととし、ヨーロッパに向かう難民の数が大きく減りました。
一方で合意には、ことし6月末までにトルコ国民のEUへの渡航ビザを免除することも盛り込まれていますが、実現していません。
エルドアン政権は、難民対策で協力しても、EUは約束を守らず、国内の治安対策にも理解を示そうとしないと不満を募らせていて、トルコへの批判を強めるEUとの関係が一段と悪化しています。