証券業界によると、韓国メーカーが認証を受けられず、補助金を受給できない場合、LG化学は20%、サムスンSDIは30%の減収が見込まれている。韓国メーカーの損失はBYDなど認証を取得した中国メーカーにとって利益となる。中国のEV市場は今年の25万台前後から2020年には70万台に拡大が見込まれ、長期的に中国のバッテリーメーカーが恩恵を受けることになる。
中国がトランプ新政権の保護貿易主義を逆利用すれば、バッテリーのように中国が最大需要国でありながら、競争力では押されている分野に有効だ。市場を閉ざすことで、中国企業が成長する時間を稼ぎ、中国の産業競争力を向上させられるからだ。
■SKイノベーション、投資見直しも
模範認証基準の強化を受け、韓国のバッテリーメーカーは完全にパニック状態だ。年内に中国にバッテリー工場を新設する予定だったSKイノベーションは24日、中国での経営環境が急激に変化しているとして、工場建設を見直す方針を表明した。LG化学、サムスンSDIなど既に中国に工場を設置したメーカーはさらに対応に苦慮している。新基準で認証を受けるには設備拡充が必要だが、急に数千億ウォン規模の投資を決定することはできず、投資を行ったとしても、認証を受けられる保証はないからだ。韓国メーカーは今年実施された4回の認証審査でも明確な理由なしに不合格となった。
韓国のバッテリー業界関係者は「これまでの中国政府による認証手続きを見ると、不確実性があまりに大きい。最悪の場合、巨額投資で認証基準を満たしたとしても、認証を受けられないこともあり得る」と漏らした。そうなれば、設備を安価で中国メーカーに譲渡し、撤退を余儀なくされることも考えられる。韓国電子産業協会は「中国政府と中国企業の動向を鋭意中止している。対応策に頭を悩ませている」とコメントした。