日ハム大谷 史上初 投打でベストナイン

日ハム大谷  史上初 投打でベストナイン
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プロ野球、セ・パ両リーグの今シーズンのベストナインが発表され、投打の二刀流で活躍し、チームの日本一に大きく貢献した日本ハムの大谷翔平投手が、今シーズンからの規定の変更により、史上初めてピッチャーと指名打者の両方で受賞しました。
ベストナインは、プロ野球担当記者などの投票で選ばれます。
これまでは1人の選手を、複数のポジションで投票することができませんでしたが、今シーズンからは規定が変更されて、同じ選手をピッチャーと野手か、ピッチャーと指名打者の2つのポジションで投票することが可能になりました。

日本一になった日本ハムからは、ピッチャーと指名打者の2つで受賞した大谷選手など4人、セ・リーグ優勝の広島からは最多の5人が選ばれました。
ベストナインの表彰は今月28日に行われます。

パ・リーグ

投打の二刀流で活躍した大谷投手が、ピッチャーと指名打者で受賞しました。同じ選手がピッチャーと指名打者の両方で選ばれるのは史上初めてです。
大谷投手はピッチャーとして規定投球回数には達していないものの、10勝4敗、防御率1.86の成績で2年連続2回目の受賞となりました。
規定投球回数に達しないピッチャーがベストナインに選ばれるのは、平成10年に抑えとしてセ・リーグ優勝と日本一に貢献した横浜の佐々木主浩投手以来で、パ・リーグでは初めてです。
また、大谷投手は打者として規定打席には達していませんが、打率3割2分2厘、ホームラン22本の成績を残し指名打者で初めて受賞しました。

キャッチャーは、ロッテの田村龍弘選手が日本ハムの大野奨太選手を7票の僅差で上回って4年目で初受賞です。

ファーストは、リーグの打点王に輝いた日本ハムの中田翔選手が2年連続2回目の受賞。中田選手は過去に外野手でも2回受賞しています。

セカンドは、西武の浅村栄斗選手が8年目で初めての受賞。浅村選手はファーストで1回受賞しています。

サードは、リーグのホームラン王に輝いた日本ハムのレアード選手が来日2年目で初受賞です。

ショートは、ロッテの鈴木大地選手が3年ぶり2回目の受賞です。

外野手は、首位打者と最多安打のタイトルを獲得したロッテの角中勝也選手が4年ぶり2回目、プロ13年目で初めて盗塁王のタイトルを獲得したオリックスの糸井嘉男選手が2年ぶり5回目、日本ハムの西川遙輝選手が6年目で初めての受賞です。

セ・リーグ

ピッチャーは、最多勝と勝率第1位のタイトルを獲得し、チームの25年ぶりの優勝に貢献した広島の野村祐輔投手が5年目で初めて受賞しました。

キャッチャーは、安定したリードで広島の優勝に貢献した石原慶幸選手が15年目で初めての受賞。

ファーストは、今シーズン通算2000本安打を達成し、101打点を挙げた広島の新井貴浩選手が11年ぶり2回目の受賞です。

セカンドは、ヤクルトの山田哲人選手が、3年連続3回目の受賞です。山田選手は打率3割4厘、ホームラン38本、盗塁30個でプロ野球史上初めて2年連続でいわゆる「トリプルスリー」を達成しました。

サードは、打率3割2厘、ホームラン25本の成績を残した巨人の村田修一選手が3年ぶり4回目の受賞。

ショートは、首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した巨人の坂本勇人選手が4年ぶり3回目の受賞です。

外野手は、打率3割3分5厘、95打点の成績を残した広島の鈴木誠也選手が全ての選手で最も多い266票を集めて4年目で初受賞しました。
また、ホームラン44本、110打点で、ホームラン王と打点王の二冠に輝いたDeNAの筒香嘉智選手が2年連続、2回目の受賞、ホームラン20本、90打点に加え23盗塁と、走・攻・守でリーグ優勝に貢献した広島の丸佳浩選手が2年ぶり2回目の受賞です。

大谷 「2部門受賞素直にうれしい」

日本ハムの大谷投手は「両方とも規定には達していなかったので、選ばれるとは思わず素直にうれしい」と話していました。

今シーズンについては「投手としては前半勝てなかったが、後半は大事な試合でそれなりにいいピッチングができた。打者としては比較的いい打席もあった」と振り返りました。

そして来シーズンについて「課題はたくさんあるのでいっぱい練習してひとつでも克服できるようにしたい。もう1度日本一になるのが目標で納得できるシーズンにしたい」と意気込みを話していました