交際女性のスマホ見たいと…遠隔操作アプリ取得疑い
他人のスマートフォンを遠隔操作できるアプリ「アンドロイド・アナライザー」を使って交際相手の情報を盗み見しようとしたとして、京都府警は25日までに、不正指令電磁的記録取得の疑いで、愛知県西尾市吉良町宮崎中新居、会社員の男(45)を逮捕した。「交友関係を知りたかった」と供述しているという。
■京都府警、会社員逮捕 開発業者立件も
同アプリを使って、無断で行動を監視するストーカー行為などに悪用する事件が相次いでおり、府警などは開発した横浜市のソフトウエア会社「インターナル」(横浜市西区)の社長(40)=組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=らについても同作成容疑を視野に捜査を進める。
府警によると、パソコンを通じてスマホに同アプリを取り入れると、GPS(衛星利用測位システム)情報や無料通信アプリ「LINE(ライン)」のやりとり、通話履歴などスマホ内のデータをパソコンから取得できる。無断でインストールし、取り込んだことを示す通知を非表示に設定すれば、所有者には気づかれにくいという。
逮捕容疑は、7月26日、愛知県内の女性(50)のスマホにインストールする目的で、同アプリを自宅パソコンに取り込んだ疑い。
府警によると、男は実際に女性のスマホの通話履歴などをパソコンでのぞき見していたといい、不正指令電磁的記録供用容疑でも調べる。
遠隔操作アプリをめぐっては、富山や島根など8道県警が同日までに、不正指令電磁的記録取得や同供用容疑で2人を逮捕し、10人を書類送検している。
【 2016年11月25日 22時00分 】