いよいよ来週の11月30日は、宅建(宅地建物取引主任士)の合格発表日ですね。
さすがに私くらいの年齢になると、回りは資格者なので「受かった」、「落ちた」の話は聞きません。
ただ、不動産業に従事するに当り、最低限の必須能力といえる宅建合格。
持っていない方にとっては鬼門の合格発表を向かえることになります。
宅建は、不動産業界以外の人々にも人気の資格だそうです。
不動産の売買や仲介で、お客様を斡旋(営業)することは、宅建の資格がない人にもできます。
でもこれらの取引の最後に必ずある、「 重要事項の説明 」ができるのは、宅建だけです。
不動産取引の事項に、何か不備や法的違反がないか、宅建が見極め、ユーザーに信頼を届けます。
宅地建物取引を行う企業では、事務所の従業員5人に1人以上の割合で宅建の取得者が必要です。
なので、不動産企業が宅建の取得者を熱望する理由が納得できます。
宅建資格の取得者の大きなメリットは
- ユーザーから信頼される(持っていて当たり前と思うユーザーが多い)
- 売買契約時(正確には売買契約前)に重要事項説明書を説明できる
- 会社によれば宅建主任士手当が付く
- 不動産業者同士の交渉が同じ言語(村八分にされない)で会話できる
宅建試験というのは、きちんと真面目に勉強をすれば合格できる資格です。
偏差値など、学校の成績はほとんど関係ありません。
私は、過去に宅建の講師をしていたことがあります。
なので、この人は合格できる、この人は不合格だとか、だいたいわかります。
合格する人ほど、勉強した人ほど、深く入り込んでいるので自信がなく不安になります。
つまり、「 一生懸命やったけど自信がない 」とか言いながら・・・
緊張しまくってる人はだいたい合格しています。
逆に「 今年は受かった 」、「 楽勝 」とか言ってる人に限って、宅建試験の恐ろしさがわかってない。
なので、結果、試験はボロボロで話にならない点数で落ちているのです。
もっと専門的に試験の直前に受かるか落ちるかを見分ける方法があります。
「 宅建を勉強しています 」と言われたら・・・
「 八種を説明してみて 」、「 35条書面、37条書面の違いを説明してみて 」と聞いてみます。
ここで、きちんと説明できる人は、ほぼ確実に受かります。
少し間違えたり、答えられない人は、合格ラインギリギリで受かるか落ちるか・・・。
ほとんど回答できない、質問の意味すら理解できていないような人は、まず不合格です。
もちろん、この二つの問題だけを覚えればいいというわけではありません。
試験直前に、急に質問してビシッと答えられる人は、他の部分も勉強していると判断できます。
なので、受かるか落ちるか、直前にこの二つの質問をすれば、だいたいの実力がわかるのです。
最近の新入社員は学生時代に宅建資格試験合格しています。
私の元同僚は、勤続20年で45歳になった今も合格できていません。
そんな方に対して、不動産業界は厳しい言葉が浴びせられます。
「 タクシーの運転手で、運転免許ない人いるか? 」
「 なぜ、不動産業界に従事しているのに、合格できないのかがわからない 」
「 それで、よく営業できるよな 」
不動産の仲介業務を行うに当たり、最低限の必須能力が宅建合格ということでしょう。
最低限なので、能力がある人には簡単な試験だともいえます。
返せば、最低限だから実務経験のない主婦にだって取得可能な資格なのです。
「 そんな資格すら取れない奴は、不動産業に関わっていることを恥じるべきだ 」
といわれてしまう所以です。
ただ、ユーザー目線の場合、誤解しないでほしいのは・・・
「 資格の有無だけで営業マンを判断してください 」といっているわけではありません。
営業の世界なので、そこはまた違った話になります。
「 東大卒だから真面目で仕事ができる 」。
「 中卒だから頭も悪いし、信用できない 」という短絡的な判断レベルと同じです。
世の中には東大卒でもダメな方も多くいますし、逆に中卒でも仕事のできる方はいます。
営業マンとして判断する基準としては、最終的には「 嘘をつかない 」ということでしょうか。
資格者は、嘘をつくと「 指示処分 」や「 事務禁止処分 」。
悪質な場合は、「 登録消除処分 」という監督処分が下され、資格がなくなってしまいます。
なので、逆説的な表現ですが、「 宅建士は嘘をつけない 」ということで信用を得ています。
『 ファイナンシャルプランナー2級 』、『 モーゲージプランナー 』、『 競売不動産取扱主任者 』。
一応、不動産に関係する資格は取ってきました。
営業経験を積んできた今は、「 資格で信頼を固める営業方法はどうかな?」と思うようになりました。
本当に必要な資格、いわゆる潰しの効く資格は宅建だけだったような(笑)。
だからこそ宅建試験に合格されていない方。
普通の人間は年齢を重ねるほど脳細胞が減ってゆくそうです。
あなたがこれからも不動産業界に身を置くなら、今年は絶対に合格しましょう。
(延時=文)
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