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【政治】

生前退位「80歳ぐらい」 第2回意見聴取で有識者から発言

 政府は二十四日、十四日に開いた天皇陛下の生前退位を巡る「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の第四回会合の議事録を公表した。二回目の意見聴取を実施した会合で、高齢を理由に天皇の退位を認める場合の年齢について、有識者会議のメンバーが「八十歳ぐらいも一つの考え方だ」と発言していたことが分かった。

 議事録によると、天皇の退位を認める場合の年齢について、退位に賛成する石原信雄・元内閣官房副長官が「後期高齢者は七十五歳だが、もっと高くていいのではないか。例えば八十歳以上とか」と指摘。会議のメンバーの一人も「年齢要件のようなものを課すのであれば、八十歳ぐらいも一つの考え方だ」と発言した。同じく退位に賛成するジャーナリストの岩井克己氏は「高齢と言えば六十五歳という線もあるし、古希という線も後期高齢者という線もある」と述べた。

 会合では六人から意見聴取し、石原、岩井両氏を除く四人が退位に反対・慎重意見だった。渡部昇一・上智大名誉教授は「皇室典範を変えてはいけないし、臨時措置法などというインチキなものを作ってはいけない」と述べていた。

 首相官邸ホームページで公開した議事録はA4判三十九枚で、前回会合と同様、全てのやりとりを記載している。発言した有識者会議メンバーの氏名は非公開だった。 (木谷孝洋)

 

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