ウクライナ第一副首相 G7のロシアへの制裁継続に期待

ウクライナ第一副首相 G7のロシアへの制裁継続に期待
日本を訪れたウクライナの第一副首相がNHKのインタビューに応じ、クリミア併合などをめぐって対立するロシアを非難したうえで、アメリカのトランプ次期大統領や日本に、ロシアに接近しようとする動きがあるなかでも、G7=主要7か国によるロシアへの制裁が継続されることに期待を表明しました。
ウクライナのクービウ第一副首相は、24日、都内でNHKのインタビューに応じました。

このなかで、クリミア併合などをめぐって対立するロシアについて、「侵略者であり、ウクライナの領土保全を侵した違法な政権だ」と述べて、改めて非難しました。そのうえで、アメリカや日本などG7がロシアに科している制裁について、「ウクライナの主権や独立を支持する行動であり、G7に感謝している」と述べて、制裁が継続されることに期待を表明し、今回の訪問で、日本側の政府要人にもこうした考えを伝えたことを明らかにしました。

クービウ氏の発言はアメリカの次期大統領に選ばれたトランプ氏がロシアとの関係を改善させる意向を示していることや、来月、安倍総理大臣がプーチン大統領を日本に迎え、ロシアに接近しようとする動きがあるなかで、ロシアへの制裁が緩和されるのではないかという見方に警戒感をにじませたものです。
また、クービウ氏は日本との関係について、チェルノブイリと福島の原発事故からの復興をめぐる協力や農業、インフラ整備などの分野で一層協力を深めていきたいとの考えを示しました。