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田辺駅がいよいよ建て替え

紀伊民報 11/24(木) 17:01配信

 和歌山県田辺市は24日、JR紀伊田辺駅(田辺市湊)の建て替えについて、来年1月から設計に入ることを明らかにした。現駅舎に向かって左隣に3階建てのビル、現駅舎の位置に新駅舎、右隣にコンビニエンスストアを設置。2018年度中の完成を目指している。

 田辺駅舎は1932年建設の木造2階建てで、耐震性が不足し、南海トラフ巨大地震の想定では津波浸水域にある。JR西日本は地震、津波対策で2013年9月に建て替え案を公表。その後、地元や市と協議を重ねていた。

 市によると、新駅舎は平屋でコンビニ部分を含めて約370平方メートル。入口は現駅舎とほぼ同じ位置になる。ビルには事務所機能を集約。延べ床面積は約470平方メートル。津波避難ビルの機能を持たせたいという。来年6月から工事に着手、19年3月末に完成予定という。

 市が要望したのは、現駅舎を前提に整備した駅前広場の動線維持と、現駅舎の風情を残した外観。大屋根化と熊野古道をイメージしたデザインを求めた。JR西は改札など最低限の機能にとどめたい考えだったため、追加工事が必要な部分については市が設計、工事費用を負担することで合意したという。

 市は29日開会の12月市議会に設計費の一部154万円の補正予算案を提出する。市の負担する設計費の総額は514万9千円。

最終更新:11/24(木) 17:01

紀伊民報