12インチMacBookは薄型軽量のモバイルPCであるため、会社・自宅などで使うより、外出時に持ち出し外で使う事の方が多いと思う。
その時悩むのが、
MacBookをどうやってネットに繋げるか
最近はフリーのWi-Fiスポットも増えたし、将来的にはSIMスロットが搭載され、MacBook自身でモバイルデータ通信ができるかも知れない。
だが、セキュリティ的なことや費用面を考えると、
- モバイルWi-Fiルーターを使って接続
- スマホのテザリング機能を使って接続
の2種類が多いと思う。
特に2016年9月からは、個人契約すれば20GB6,000円程度の安価な料金も登場し、Wi-Fiルーターよりテザリングを使う人が増えていると思う。
そんな時に、MacBook(macOS)とiPhone・iPad(iOS)の組み合わせ限定だが、「Instant Hotspot(インスタント ホットスポット)機能」を使うと便利なので紹介しようと思う。
Instant Hotspot(インスタント ホットスポット)とは
まず、Instant Hotspot(インスタント ホットスポット)の概要について。
簡単に言えば、クライアントとなるMac(MacBook・MacBook Proなど)から遠隔操作で、iPhone・iPadのインターネット接続共有(テザリング)を『有効にできる』機能だ。
利用環境には一定の条件がある。ただ、実に簡単。
- 利用するMacのOSがOS X Yosemite(10.10)以上であること
- 利用するiPhone・iPadのOSがiOS 8以上であること
これだけだ。
つまりこの機能は、AppleがOSレベルで用意している機能で、サードパーティー製のアプリは使わない(=OSバージョンアップなどの影響を受けにくい)で利用出来る。
これは大きなポイント。
2016年11月時点の最新OSはMacが「macOS Sierra(10.12)」、iPhone・iPadが「iOS 10」なので、既に登場から2年以上経過した枯れた機能と言え、ほとんどの人が対応端末を持っていると思う。
Instant Hotspot(インスタント ホットスポット)の何が便利なのか
しかし、一言でMac(MacBook・MacBook Proなど)から遠隔操作できると言われても、何がいいのか分からないと思う。
なので、一般的なインターネット接続共有(テザリング)を利用したインターネット接続方法をまずは紹介しようと思う。
一般的なWi-Fiテザリングの利用方法
テザリング機能はスマートフォンが日本で普及し始めた2010年頃は、キャリア(docomo・au・SoftBankなど)が制限をかける形で利用出来なかった。
これは3Gのデータ通信が定額で使い放題だったことに起因している。
しかし、2012年からLTE(4G)のサービスが始まり、モバイルインターネットは定額制から従量課金(使った分だけ支払う。当時は7GBで6,000円くらいが一般的)が主流となり、テザリングが利用出来るようになった。
しかし、使い勝手が悪かった。
テザリング利用は、
- USB接続
- Bluetooth接続
- Wi-Fi接続
の3種類があるが、スピード面とワイヤレスであることから、Wi-Fi接続を選ぶことが多い、
その手順はiPhone・iPad(iOS)の場合だと、
- iPhone・iPadを操作し「設定→インターネット共有」と進み、『インターネット共有を有効化』する
モバイルデータ通信設定から「ON」を設定する
- Macからアクセスポイントを検索する(iPhone・iPadの名称がアクセスポイント)
- パスワードを入力する(初回のみ)
- MacがiPhone・iPad経由でネットに繋がる
という流れだ。
何がめんどくさいかと言えば、②のアクセスポイントを検索する操作は、インターネット共有をONにしたあと90秒間しかアクセスポイントが表示されないという仕様。
アクセスポイント名が表示され続けることで、不正アクセスなどを防止する目的がある以上、この仕様は意味があると思う。
だが、これのため、1度接続したあとに再接続する場合、インターネット共有をOFF→ONする必要があり面倒くさい。
※USBやBluetoothの場合は不要
結果、端末側からON・OFFが制御できるBluetoothテザリングを僕は好んでいたが、昨今のリッチコンテンツでは、最大2Mbspに制限されるBluetoothテザリングは遅すぎて使い物にならない。
Instant Hotspot(インスタント ホットスポット)を利用したWi-Fiテザリング方法
これが、Instant Hotspot(インスタント ホットスポット)を利用すると劇的に楽になる。
手順はこんな感じだ。
- Macからアクセスポイントを検索する(iPhone・iPadの名称がアクセスポイント)
※この時通常のアクセスポイントとは別枠(アイコンも違う)で表示される
Wi-Fiアクセスポイントの中で、iOS機器名が表示される
- MacがiPhone・iPad経由でネットに繋がる

簡単に接続できる
最大のポイントはiPhone・iPad側で『テザリング操作を何もしなくていい』ということ。
インターネット接続共有のON/OFF関係無く、クライアントとなるMac側からWi-Fiテザリングを開始できる。
これだけでものすごく楽になる。
Instant Hotspot(インスタント ホットスポット)を使うための条件

クライアント(Mac)側から、接続出来る事が便利
こんな感じで、非常に使いやすいInstant Hotspot(インスタント ホットスポット)だが、利用にはいくつか注意点がある。
- OS X(macOS)とiOSは指定バージョン以上である
- Mac・iPhone双方ともBluetoothおよびWi-Fiを有効としてる
- Mac・iPhone双方とも同じApple IDにログインしている
という3点だ。
OS X(macOS)とiOSは指定バージョン以上である
OS X(macOS)とiOSについては、前述の通り。
- 利用するMacのOSがOS X Yosemite(10.10)以上であること
- 利用するiPhone・iPadのOSがiOS 8以上であること
であることが条件となるため、これより小さいバージョンでは利用出来ない。
ちなみに、OS X El Capitan(2015年リリース)とiOS 10(2016年リリース)みたいな形で、リリース時の世代が異なっていても特に問題無く使えた。
Mac・iPhone双方ともBluetoothおよびWi-Fiを有効としてる
2つ目は地味に重要なことなのだが、Mac・iPhone双方ともBluetoothおよびWi-Fiを有効としておく必要がある。
Wi-FiについてはWi-Fiテザリングを利用するのだから、当たり前といえばそうなのだが、Bluetoothについてっは疑問に思うかもしれない。
詳しい仕組みは明らかにされていないが、近くにあるiPhoneを検出する仕組みとしてBluetoothを利用しているらしい。
この為、Bluetoothが無効化されているとInstant Hotspotは利用出来ない。
ちなみにiOSの場合は、コントロールセンター(画面下側からスワイプで起動)から簡単に確認できる。

コントロールセンター(画面下側からスワイプ)で、BluetoothとWi-FiをONにする
Mac・iPhone双方とも同じApple IDにログインしている
最後がMac・iPhone双方とも同じApple IDにログインしているということ。
考えてみたら当然なのだが、このような縛りがなければ、近くにある他人のiPhoneを使ってインターネット接続できてしまう。
このため、認証の役割を担っているのが同一Apple IDにログインしている状態というわけだ。
特にiPadの場合、家族共有アカウントなどを作っている家庭も多いと思うが、そういうiPadと個人アカウントに紐付いたMacでInstant Hotspotは利用出来ないので注意して欲しい。
iPhone・iPadが検出されない場合の対処法
このような形で、設定はそれほど難しくなく利用可能なのだが、いざ使おうとするとこんな現象に出会うことがよくある。
テザリング接続するiPhone・iPadが検出されない、、、
Bluetooth接続で定期的にチェックしているためか、すぐに検出されなない傾向がある。
なので、その場合は、

表示されるまで待つ
上記画面の状態で、しばらく待ってみるといい。大抵はそれで表示される。
1度でも接続すると、そのあとしばらくはすぐ検出される。
ちなみに、僕は色んなシーンで使ってきたが、セミナーなど電波が沢山飛んでいる会場では検出しにくかった。
また、原因不明だが全く繋がらなくなることもあって、そういう場合はApple IDから1度ログオフすると使えるようになったりした。
終わりに
Instant Hotspot機能が登場したのは2014年終盤の話。
正直時々使う程度の機能だったのだが、2016年は12インチMacBookを購入した事でこの機能を使う機会が激増した。
さらに、1人20GBで月6,000円なんてプランが2016年は登場し、大容量通信用にWi-Fiルーターをわざわざ所有するメリットがほぼ消失。
1台か2台の端末を使うのであれば、複数回線契約するよりメイン回線のスマホにテザリングで接続が最も安価になったので、価格的なメリットも出てきた。
MacとiPhone・iPadユーザー限定ではあるが、知らなかった方は是非使ってみてほしい。
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