カリフォルニア州は米国から独立を――。トランプ氏の大統領選勝利後、そんな運動が注目を集めている。人種が多様で、移民が多い同州は民主党の地盤。反トランプ氏の意識も強い。全米一の経済規模を支えに、「自分たちの国を作ろう」と意気盛んだ。
「カリフォルニアは州ではなく国家だ」「出て行こう!」。11月12日、ロサンゼルス市内の反トランプ氏のデモの中に、そんなポスターを持つ一団がいた。
「California」と「Exit(離脱)」を組み合わせた「Calexit(カレグジット)」という合言葉で集まった市民だ。英国の欧州連合(EU)離脱をあらわす「Brexit(ブレグジット)」をまねた造語である。
独立を呼びかける市民団体「イエス・カリフォルニア独立運動(YC)」の副代表マーカス・エバンスさん(39)は、「カリフォルニア州と米国の他の州は価値観が違いすぎる。トランプ氏が選ばれたことで、はっきりした」と声を上げる。
YCは「米国の安全保障政策や…
残り:929文字/全文:1338文字
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部