アシアナ機事故、機長の着陸強行が原因…安全委

読売新聞 / 2016年11月24日 11時52分

事故を起こしたアシアナ機(2015年4月15日、広島空港で、読売ヘリから)

 昨年4月、広島空港(広島県三原市)で起きた韓国・アシアナ航空機の着陸失敗事故で、運輸安全委員会は24日、霧で視界が悪かったにもかかわらず、男性機長(49)が航空法などの規定に反して着陸を強行し、男性副操縦士(37)も制止しなかったことが原因とする報告書を公表した。

 同委員会は同日、韓国国土交通省に対し、アシアナ社に対する指導を要請する勧告を出した。

 報告書によると、航空法施行規則や同社のマニュアルなどでは、着陸継続の可否を判断する「進入限界高度」(DA)に達した際、滑走路の灯火などの目標を確認し続けられなければ、着陸を中断しなければならないと定めている。今回の進入方式のDAは上空130メートルだった。

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