「宝塚で舞台化してほしい作品は?」という質問に、以前宝塚歌劇団バトンで「銀盤騎士」と何気なく答えたました。でも後から考えたら「ものすごく合ってない?!」と思ったので勝手に配役など妄想してみました。
「銀盤騎士」あらすじ
銀盤騎士は小川彌生さんによる男子フィギュアスケートを題材にした漫画です。連載中で現在9巻まで発売されています。小川彌生さんは松潤主演ドラマ「きみはペット」の原作者です。
健康情報誌の編集者・猪狩千登勢(いがりちとせ)は小学生に間違われる程の小柄だが社会人2年目の23歳。雉子波心(きじなみこころ)は千登勢の2歳年下で、今や男子フィギュアのエース候補。2人は子供時代に福島のスケート教室で一緒の幼馴染でしたが、大人になって東京で出会ってからちょっとした秘密の関係になります。それは心の試合前に千登勢が「魔法」をかけること。ある日子供の頃好きだったアニメ「魔法の姫君レディ・ララ」の真似をして心に魔法の呪文を唱えたところ、不調だった4回転が決まり、後に心のマネージャーの盛山に発見されて、以降は試合の度に魔法をかける係となり、試合の度に同行することになります。2人の距離は少しずつ縮まっていきますが大っぴらに付き合えない人気スケーターとの恋、千登勢は心のトレーナーということになり心をサポートしていきます。オリンピックまで清い交際と盛山に釘をさされた2人はどうなるのか…。
「銀盤騎士」が宝塚の舞台向きだと思う3つの理由
1・主役が男性にしやすい。
話は千登勢目線で進みますが、実質の主役「銀盤騎士」は心です。無理に変換しなくても元々が心が主役と言ってもよいつくりになっているので、男性を主役にしたからといって元の原作と違ったことにならないと思います。その点は「メイちゃんの執事」と似ていると思います。
2・フィギュアスケートのシーンをダンスや歌で表現できる。
実際に映像化するとしたらアニメ以外はかなり厳しいです。ドラマや映画ではフィギュアスケートのシーンがネックになります。その部分だけ差し替えや代役にしても、4回転が出来る選手は羽生結弦選手クラスのトップスケーターだけです。多忙な彼らがドラマや映画に主役級での出演は厳しいでしょう。その点、舞台はダンスや歌で表現することができます。
3・主役以外にも男性が多い
他にもライバルの男性スケーターやコーチ陣など色々なタイプの男性(イケメン)が多いので、少女漫画にありがちな登場人物が少ないことがありません。中盤以降は外国人選手も出てくるのでどこまでを描くかにもよりますが多彩なキャラクターが溢れています。
「銀盤騎士」主要キャスト
雉子波心(ここっぺ)
日本男子シングルのトップ・フィギュアスケーター。実は真性オタク。ララグッズを集めている。ひそかに絵を描いたりしている(ピク〇ブのアカ名:ココP)。福島の訛りが抜けず、公式の場ではあまり喋らないよう盛山に教育されている。
猪狩千登勢(せーちゃん)
健康オタクで健康雑誌の編集者。小柄で小学生と間違われることも。普段は地味な恰好で化粧っ気がないがきちんと装うと可愛い。お団子頭がトレードマーク。
盛山麗華
心のマネージャー。スタイル抜群の美女だが性格は男前でドS。副業で女王様をしているらしい。普段の姿がコスプレっぽい。
沢田編集長
デリカシーに欠ける所はあるがなにげにイケメン。社内で不倫しているが千登勢を気にかけている。
四方田晶 心のアシスタントコーチ。元アイスダンスの選手。
ケンゾー・ドミニク・瀧口 心のトレーナー
青木大牙(あおきたいが)フィギュアスケーター、4回転が武器の日本ナンバー2。
田村麗人(たむららいと)フィギュアスケーター、ナルシストで心をライバル視する。
麗人の陶酔しきったスケーティング シーン
勝手な配役(妄想キャスティング)
星組特別公演 ミュージカル・プレイ「銀盤騎士」
作・演出/小柳菜穂子(希望)
主演 七海ひろき(雉子波心)
すらっとした長身と小顔で見た目からピッタリ!と思ったのが最初なのですが、内面はオタクなところとかひろきさんが合っていると思います。本人は意識してなくても自分の気付かない所では王子と呼ばれて人気があったりする役なので、オタクで地味に練習している所とフィギュアで華麗に4回転を決めていくなど華やかな所の二面性がある役を七海さんに演じて頂きたいです。
紫りら(猪狩千登勢)
ブリドリで抱き合ったバランスが良かったのと、小柄で童顔なのにしっかりした大人っぽさも感じるのでキャスティングしました。心より年上だけど幼い感じもする難しい役だと思います。
美弥るりか 月組特別出演(盛山麗華)
絶対似合う!と思っていましたが、アーサー王の魔女を見てもはや美弥さん以外ありえない!と気持ちを強めました。主役の心を手のひらで動かすような役なので同期の長い付き合いや何でも言えるような良い関係がそのまま出てくれたらと思います。
沢田編集長 壱城あずさ
カッコいい大人の男といえばやはりしーらん。ちょいちょいカッコイイ所もある役なのでハマると思います。初期の頃は心に嫉妬されたり美味しい役です。
主だったところは決まりましたが、現在9巻まで話が進んでいる中でどこまでを描くかで他のキャスティングは変わるかもしれません。恐らく中盤までの日本国内の試合がメインのお話になるかなと想定して、
四方田晶に如月蓮、青木大牙に十碧れいや、田村麗人に天寿光希。
四方田は実は別の漫画(キス&ネバークライ、同じ著者のスケート漫画)でアイスダンスの選手でしたが、アシスタントコーチに転身しています。舞台でのキザり方などを心に教えたりするので難しいかもしれませんが、蓮くんの明るい雰囲気で演じて欲しいと思います。
大牙は長身でスッとした感じなのですが、落ち着いた雰囲気も持ち合わせていて4回転の技を持つライバルです。スケートをメインに描くと結構メインキャラに近いです。れなちゃんの長身でしなやかな感じが大牙に合っているのではないかと思います。舞台で結構悪い役の時の怖い感じと普段のキラキラした感じの両方を出して素敵に演じて欲しいです。
麗人は面白いキャラに見えて、後半から更なる頑張りを見せる選手です。スケートでもプライベートでも特出したナルシストっぷりが見せ場です。ブリドリのパーソナルでも紅5でもなかなかのナルシストっぷりだったのでぜひ天寿さんで観たいと思いました。
そして演出はぜひ、小柳菜穂子先生にお願いしたいです。きっと魔女っ娘の呪文のシーンを可愛く演出して下さると思います。
89期が3人もキャスティングされているのは完全に私の好みですw ただの私得ながらも3人共すごく合っていると思うのですがいかがでしょう?ここでキャスティングした人物以外にもたくさんの登場人物がいますので、どう描くかによって全くキャスティングが違ってくるかと思います。この作品はキャスティングするのも楽しいですし、スケートの知識が全くなくても楽しく読めます(むしろ詳しくなる!)。花組や月組でも考えたのですが、やはり星組で七海ひろきさんにやって頂きたいので今回は星組特別公演ヴァージョンに致しました。
ただの妄想ですが、過去のブリドリを見たりしてキャスティングを色々考えている時間はとても楽しかったです。ただ何となく思いつきで答えたときはひろきさんが長身で小顔できっと似合うわ~くらいだったのですが、読み返してみて凄く合っている!と思ってから「本当に宝塚で実現可能かも…( ゚Д゚)」と勝手に思ってみたりw
もし実現されるとしてもこのキャストは難しいかもしれませんけど、ぜひやって欲しいなーと思います。こういう希望はどこに言えばいいのでしょうね?昔、ベルばらが宝塚で公演されたのもファンの人の声だったというので、もしかして叶ったら私のおかげだと思いますwというのは冗談ですが、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。