フィギュアスケート選手のキム・ヨナ(26)が、昨年の光復節(8月15日)の行事で朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の手を振り払ったとされる疑惑について「生放送で右往左往していて、そうなったかもしれない」と釈明した。
キム・ヨナは、23日午前11時にソウル市松坡区のオリンピック・パークテルで開かれた2016年度の大韓体育会スポーツ英雄「名誉の殿堂」献額式に出席した際、記者の取材に応じてこのように語った。
キム・ヨナは「ステージは私のための席ではなかった。それに、人も多かった。手を振り払ったのではない。私がどれほど無作法でも、目上の人の手をそんなに振り払わない」と語った。
キム・ヨナをめぐっては、朴槿恵政権の「陰の実力者」と呼ばれ韓国の国政に介入した疑惑が持たれている崔順実(チェ・スンシル)被告の側近、チャ・ウンテク監督が主導した「ヌルプム体操」関連のイベントに出席しなかっため、「目の敵」にされた-と一部メディアが伝えていた。加えて最近、文化体育観光部(文体部。省に相当)の金鍾(キム・ジョン)元第2次官が「実はキム・ヨナのことは好きじゃない」と発言していたことがメディアで報じられた。一部では「キム・ヨナがこれまで文体部から不利益を被ってきたのは事実」と主張している。
しかしキム・ヨナは「報道があるまで全く知らなかった。不利益を被ったと感じたことは一切ない。そんな行事があるだろうとも思わなかった」と語った。
キム・ヨナは23日、大韓体育会が選定する「スポーツ英雄」に名を連ね、「名誉の殿堂」入りした。歴代9番目、最年少での殿堂入り選手となったキム・ヨナは「私には過分の賞。まだ年若いにもかかわらず、名を連ねることになって光栄。今後も体育の発展のために最善を尽くしたい」と語った。