IoT普及へ専用の通信規格 国内初の実証実験始まる

IoT普及へ専用の通信規格 国内初の実証実験始まる
自動車や家電製品など、あらゆるモノをネットワークでつないで利便性を高める「IoT」の普及に向けて、IoT専用の通信規格の国内で初めての実証実験が24日から始まりました。
この実証実験は、携帯電話の基地局を通じて屋外でもつながるようにした「NBーIoT」と呼ばれるIoT専用の通信規格による国内で初めてのもので、ソフトバンクが千葉市で始めました。

この通信規格は、国際的な標準規格としてヨーロッパなどでも実験が始まっていて、通信速度は遅いものの消費電力が少ないため、さまざまな機器をつなぐ「IoT」に向いているとされています。

今回の実験では、スマートフォンで駐車場の空きスペースを調べたり、駐車料金を支払ったりする使いみちを想定して、駐車場に取り付けた通信機器とスマートフォンが、携帯電話の基地局を通じて安定した通信状態を確保できるかを確かめます。

この通信規格は、ソフトバンク以外の大手のNTTドコモとKDDIも採用する方針で、各社は来年度のサービス開始を目指しています。ソフトバンクの北原秀文ネットワーク企画統括部長は「通信ネットワークの整備をいち早く進めて、IoTの世界を多くの企業に提供したい」と話しています。