江戸時代のスイーツなどのレシピ 投稿サイトで公開

江戸時代のスイーツなどのレシピ 投稿サイトで公開
24日、11月24日は「和食の日」です。江戸時代の料理本に記された当時のスイーツなどを家庭で再現できるレシピが、インターネット上で公開されました。
このレシピは、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている和食の歴史と文化を身近に感じてもらおうと、24日「和食の日」に合わせて、国立情報学研究所と国文学研究資料館が、インターネットのレシピ投稿サイト「クックパッド」に公開しました。

公開されたのは、今から230年ほど前、江戸時代の天明5年に刊行された「万宝料理秘密箱」という料理本に記されている卵料理5点です。くずし字で記された調理手順を現代の言葉に翻訳したうえで、調理方法や材料などは家庭でも再現できるように表現されています。

例えば、当時のスイーツ「冷卵羊羹(ひやしたまごようかん)」のレシピでは、材料にある「くず粉」を手に入りやすい「かたくり粉」に置き換え、「容器ごと水で冷やす」という手順は「冷蔵庫で2時間ほど冷やす」と表現しています。このほかにも、卵と鶏肉のすり身を蒸したオムレツのような料理や、卵を使ったかまぼこなどのレシピが公開されています。

国立情報学研究所の北本朝展准教授は「江戸の食習慣を想像しながら作ると、ふだんの料理がより豊かになると思います。江戸の料理を楽しんでほしいです」と話していました。