光と影の分化
本棚を眺めていると、
「Your 7 Triggers to Persuasion and Captivation」
(影の要素も取り込み魅力的な人間になるには)
3年程前に購入した本だったと思います。
それを手に取り、
パラパラめくっていると、
下記の一文が目に入ってきました。
私たちは、
おもての人格を形成するために、
それに反する要素を影の領域に追いやり、
親切な人は、
冷たい人格を影の領域に押しやり、
それを発達させないように抑圧して生活している。
7つのグラデーション
光と影はくっきりと2つに分かれているのでは無く、
その間のグラデーションを入れて合計7段階あり、
主たる人格は何か、
どれか人格を選び、
それ以外の6つを、
影の領域においやっています。
本来であれば、
これらすべて統合化し、
元の円としての大きな自己に回帰し、
大きな自分を感じ、
影響力として現実化する事が出来ているはずです。
つまり、
今の私たちは7つのうち1つの小さな自己に過ぎずないのです。
人格というのは
何かを見たり、
興味をもったりする活動で成り立っています。
その人格が、
関心を向ける風景、視野、現象があり、
その行為の結果として今の人格が作られています。
ようは、
今の人格を形成するのにますます都合いいものだけを意識して、
それ以外は意識に上がらないようにしていて、
人格も潜在的な可能性のうち1部だけを活性化しているに過ぎないのです。
だから、
より大きな自分というものを手に入れたい人は、
この排除した異なる可能性というものを取り戻そうすれば良いわけです。
家族を呼び戻すように、
排除したものを少しづつ近づきやすいところから呼び戻すが如く、
7つのうち既に活性している人格に、
次はもう1つ、と言う具合に順々に呼び戻していくのです。
7つの分光は、
初めの陰陽分化である”光と闇”の間に跨っているので、
当然かなり闇に近い所にある人格も存在するから、
それを呼び戻すとは、
悪魔的なものを引き寄せることに等しい様に感じるか人もいるかもしれません。
しかし、
光に近いところだけでなく、
闇に近い部分も取り戻さないことには、
7つ揃わずには大きな円に回帰出来ないのです。
大きな誤解
私たちは、
この世界において陰陽分裂された物の中で、
一番”陽””光””正”に近いものに接近することで、
一番優れた物を手にいれることが出来る。
と勘違いしています。
これは陰陽分裂された世界の中で、
どこにも脱出口がないまま堂々巡りするかの様であり、
本来、目指すべき地点、
次の次元は、
陽の側でも陰の側でもなく、
総和としての”中和の領域”にある。
と指摘しています。
皮肉なことに、今の人格を「正」と見た時には、
私たちは裏側で「邪」という物を引き寄せるのです。
”正と邪”は表裏一体で、
”邪”を切り離すことはできず、
出来るとしたら、
それは意識しないように忘却するだけなのです。
さらに皮肉なことに、
二極化されて、
一面しか見ない人は、
益々自分で知らず知らずに邪を引き寄せ、
その行動を無意識にやっているのです。
それは、
他人にはわかるが、
本人はわからないのです。
世間的に良い人というのは、
真の意味で良い人ではなく、
他人から見て、
あるいは社会から見て良い人であり、
要求された人格に限定された存在であり続けることに近いに等しいのです。
ようは
部分的なワル領域も中和されてワルにならなくなってしまうのです。
参考図書
「Your 7 Triggers to Persuasion and Captivation」Sally Hogshead;write
Fascinate: Your 7 Triggers to Persuasion and Captivation
- 作者: Sally Hogshead
- 出版社/メーカー: HarperBusiness
- 発売日: 2010/02/09
- メディア: ハードカバー
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