「オルト・ライト」 映像が米誌のウェブサイトに公開
【ニューヨーク國枝すみれ】「ハイル・トランプ(トランプ万歳)」。右手を斜め前に突き出してナチス式の敬礼をし、トランプ政権の誕生に沸く「オルト・ライト」と呼ばれる極右運動の集会映像がインターネットで拡散し、人権団体などから批判が高まっている。
問題の映像は19日に首都ワシントンで撮影され、米誌「アトランティック」のウェブサイトで公開された。指導的役割を果たすリチャード・スペンサー氏が「トランプ万歳、人民万歳、勝利万歳」と声を上げ、聴衆の一部がナチス式の敬礼で応じる様子が撮影されている。米ユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は21日、「吐き気がする」と非難する声明を出した。
「オルト・ライト」は白人優位主義、反ユダヤ主義、人種差別主義などの傾向を持つ。トランプ次期大統領が首席戦略官兼上級顧問に起用するスティーブン・バノン氏は、この運動をけん引したオンラインニュース「ブライトバート」の前会長だった。
トランプ氏は22日、ニューヨーク・タイムズ紙に「(オルト・ライトを)活気づけたくはない。否定し、非難する」と答えたが、バノン氏については「まっとうな男だ」と述べた。