ラクトフェリンの10の効能!ノロウイルスや放射能保護効果も?1日300mgを!
インフルエンザやノロウィルス。感染力が強くて周りにもすぐ広がってしまいますよね。これらの感染症が流行する冬は、ラクトフェリン入りのヨーグルトが予防になるので、よく売れるんです。それ以外にも様々な効能があり花粉症やダイエット、放射能保護効果もあるんですって。サプリメントなどでも摂取できる夢のような成分で、ウイルスに負けない身体づくりをしましょう!
免疫力の源・ラクトフェリン
ラクトフェリンは、母乳に多く含まれているたんぱく質です。母乳って、ほんのり優しい甘みをしているんですよ。特に大事だと言われているのは、初乳でバニラアイスのような薄い黄色をしています。ピカピカ輝いている様子をみると、神秘的な力を感じます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、母親から最大のおくりものである免疫力を母乳から取り入れます。その効能は多岐におよび、免疫力・骨の強さ・腸内環境なども改善される、夢のような成分です。赤ちゃんだけでなく、大人になってからもラクトフェリンを取り入れることで、健康効果が期待できるのです。
ラクトフェリンの効果ってどんなもの?
昔のお母さんたちは母乳を飲ませるだけでなく、様々な場面で利用していました。子どもがケガをしたら傷口に数滴、鼻づまりになると鼻の中に数滴といったように、母乳の抗菌作用を知っていたのですね。ラクトフェリンの効能は、それだけじゃありません。さっそく見ていきましょう。
1.免疫機能がアップ!アレルギー症状が改善
ラクトフェリンの効能として第一にあげられるのは、免疫機能が活性化されることです。ナチュラルキラー細胞・マクロファージB細胞・T細胞を強化し、免疫機能がアップするのです。
アレルギー症状が改善されるので、花粉症や慢性鼻炎、アトピーなどにも効果があると言われています。ウィルス自体にも作用して増殖を防ぐこともできるため、ダブル効果で免疫機能を強化することができるのです。
2.活性酸素を減らしガンを予防する
体内の活性酸素が多いと細胞が傷つき、エラーが発生しやすくなることで、ガンが発生すると言われています。活性酸素を減らし、ガンと闘うナチュラルキラー細胞も活性化するラクトフェリンは、ガンを抑制する効果があるのです。
3.インフルエンザやノロウィルスを予防
外部から侵入する菌や、ウィルスに立ち向かうのもラクトフェリンの特性です。インフルエンザやノロウィルスが流行する冬の時期は、ヨーグルトのコマーシャルが増えるのをご存知でしょうか?
C型肝炎ウイルス・B型肝炎ウイルス・ヒト免疫不全ウイルス(HIV)・単純ヘルペスウイルス(HSV)・ヒトサイトメガロウイルス・ヒトT細胞白血病ウイルス・ピロリ菌・ノロウイルス・ロタウイルス
ラクトフェリンが効果を発揮するウィルスはこんなにあるんです。日ごろから取り入れていれば、食中毒やインフルエンザ、エイズの予防に効果があると言われています。
特に、ピロリ菌は胃炎・胃かいよう・十二指潰瘍・胃がんの原因になります。ラクトフェリンには、このピロリ菌を包み込んで、体外に排出させる働きがあるのです。
だ液にもラクトフェリンが少しだけ含まれているんですよ。歯周病の進行に関わる、リポポリサッカライドの働きを押さえ、歯周病を防いでくれるのです。胃腸や歯に関わる疾患の多い日本人。ぜひ積極的に取り入れたい成分ですね。
4.ビフィズス菌と相性がいい!お通じが良くなる
ラクトフェリンは、体内に入ったウィルスの働きは抑制しますが、腸内にいるビフィズス菌とは相性がいいようです。悪玉菌の働きを抑えて、善玉菌の働きを助ける効果があるので、腸内環境を整えてくれます。スムーズなお通じも期待できそうですから、それに伴う肌荒れなども解消されるでしょう。
5.メタボ対策やダイエットに効く
ラクトフェリンは、脂肪の分解をうながす作用をもっていることがわかったのです。内蔵脂肪とコレステロールが減少し、メタボ対策やダイエットにも効果があるそうです。成人病の予防にもつながりますね。
6.高い抗酸化力でアンチエイジング
活性酸素によって、老化やガンの発生が促進されるのですが、高い抗酸化成分を持っているラクトフェリンを摂取することで、活性酸素を除去するだけでなく、減少させる抑制効果もあるんです。
これは肌だけでなく、内臓の機能や血管年齢などもすべてがアンチエイジングにつながります。身体の中から働きかけて若々しくなれば、その美しさも身体全体から感じることができるでしょう。
7.ヘモグロビンの増加で貧血の予防と改善
「ラクト」はミルク、「フェリン」は鉄を意味しているそうですね。名前のとおり、ラクトフェリンには鉄吸収作用があり、貧血の予防と改善に効果があると言われています。腸から鉄分を吸収し、悪玉菌を減少させます。食物から鉄分を補うサポート役で、鉄分を運びヘモグロビンの増加を助けるのです。
8.免疫を高め関節炎や大腸炎の改善
痛みやむくみ、水がたまるなどの症状が出る関節炎にも、ラクトフェリンが効果があることがわかってきました。抗炎症作用だけでなく、鎮痛効果のあるラクトフェリンを摂取していると、薬を服用する回数を減らすことができるのではないかと言われています。
ラクトフェリンは免疫を高め、炎症を抑え、痛みを和らげ、ストレスを緩和してくれる作用が知られているので、大腸炎に対する有効性にも期待が高まっています。
9.骨密度アップで骨を強く!
ラクトフェリンを摂取すると、骨形成に関わるオステオカルシンが増加して、骨密度がアップするのです。骨が丈夫になるんですよ。成長期のお子さんや更年期前後の女性など、骨をしっかり強くするために必要ですね。
10.涙の分泌を増やしドライアイや眼病予防
ラクトフェリンには、涙の分泌を増やし目を守る働きもあるんです。涙の中にはラクトフェリンが少しだけ含まれていて、涙で潤っていることが目の健康維持にも効果的。
疲れ目やドライアイなども改善されるので、最近では市販の目薬にも、ラクトフェリンが含まれているものが多いそうです。酸化しやすい目の組織を守り、老化を遅らせることで、加齢によって起こる眼病予防にもおすすめなのです。
ラクトフェリンを飲むときのポイント
牛乳などの乳製品に多く含まれているラクトフェリン、残念ながら熱と酸に弱いのです。牛乳やチーズなどは熱殺菌しなければならず、パッキングされた時は有効な成分がなくなってしまっているのです。
食べ物から取り入れても、その多くは胃の中にある酸(胃酸)やたんぱく質分解酵素(ペプシン)によって分解されてしまい、腸にはほとんど届かないのです。
摂取が難しい成分にも関わらず、どうして赤ちゃんは効果・効能をしっかりと受け取ることが出来るのでしょうか? 赤ちゃんは胃が未熟で、胃酸やペプシンが十分に分泌されず、ラクトフェリンは分解されないまま腸まで届くのです。
そう、ラクトフェリンを取り入れるのは、とても難しいことなんです。最近では、ラクトフェリン入りのヨーグルトや粉ミルクも販売されています。クリームや化粧品も登場しているようですが、一番手軽なのはサプリメントかもしれませんね。
サプリメントを選ぶときは、腸まで届くものを選びましょう。参考までに、ラクトフェリン入りの商品を紹介します。
<ライオン>ナイスリムエッセンスラクトフェリン
内容量:320mg(1粒重量)×93粒、1日の摂取目安量:3粒(ラクトフェリン 300mg)
原材料名:ルチトール、デキストリン、ヒハツエキス/ラクトフェリン(乳由来)、結晶セルロース、HPMC、アルギン酸Na、CMC-Ca、微粒酸化ケイ素、グリセリン、タルク、ステアリン酸Ca
ライオンから販売されているサプリメントで、内臓脂肪を減らしBMIを低減するそうです。独自の特殊コーティングにより、ラクトフェリンを腸まで届けます。
<森永>ラクトフェリンヨーグルトドリンク
内容量:112g、保存方法:要冷蔵(10℃以下)賞味期限:17日間
原材料名:乳製品、砂糖、ココナッツオイル、ラクトフェリン100mg、酸味料、アレルギー物質:乳
森永乳業のドリンクタイプヨーグルトです。同じ種類の固形ヨーグルトもあります。サプリメントもあるそうですよ。
1日2,3回がより効果的
就寝前の服用が効果的と言われていますが、1日2~3回に分けて飲むとより効果的です。摂取量の目安は、大人と子供で違いはなく、1日300mg程度のようです。しかし、ヨーグルトやドリンクなどをいただく際、乳製品アレルギーの人は注意が必要です。
健康と未来のために!
いかがでしたか?ラクトフェリンという、優しい響きに併せ持つ効能の数々。最近の研究から、ラクトフェリンには放射能保護効果のあることもわかりました。
世界で唯一の被爆国として、原発に囲まれ災害の多い国で生きている私たちは、このパワフルな成分の存在を忘れてはいけません。子々孫々未来ある世代のためにも、備えあれば憂いなしを心がけていきたいものですね。
このまとめのキュレーター
カテゴリ一覧