小川崇
2016年11月24日09時30分
前線を伴った低気圧が東に進み、上空に真冬並みの寒気が入った影響で24日朝、関東を中心に雪が降った。東京都心や甲府市では11月としては1962年以来、54年ぶりの降雪となった。水戸市内では積雪を確認、1897年からの観測史上、11月の積雪は初めて。気象庁は24日昼過ぎにかけて関東の平野部でも積雪の恐れがあるとして、交通の乱れなどに注意を呼びかけている。
都心の東京都千代田区で初雪を観測したのは、午前6時15分ごろ。平年より40日早く、昨冬より49日早い。記録によると、最も早い初雪は1900年11月17日だという。
また、神奈川県や埼玉県など関東の広範囲で初雪を観測したほか、北海道や北日本で雪模様となり、午前6時までに北海道幌加内町で82センチ、長野県軽井沢町で6センチ、山梨県富士河口湖で6センチなどの積雪を観測している。
関東甲信地方では、24日昼過ぎにかけて広い範囲で雪が降るとみられ、気象庁は関東の山沿いと甲信地方を中心に大雪になると予想。25日午前6時までの降雪量は、甲信、関東北部山沿いで15センチ、神奈川の箱根から東京の多摩や埼玉の秩父にかけて10センチ、関東平野部で5センチ、東京23区で2センチと予想している。(小川崇)
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朝日新聞社会部