新しい老化モデル生物とされる小魚、その飼い方、ゲノム編集について

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ノソブランキウス属のNothobranchius furzeriという小魚は寿命が最長で半年程度の生き物です。これは脊椎動物の中でも類を見ないほど短いことから、老化のモデル生物となると言われ始めています (Cell 2015論文ウォッチ 2015Nature 2016)。

今年になってこの小魚の詳細な飼い方が報告され、どこの研究室でも実験出来る可能性が高まりました (Nature Protocols, 2016)。さらにCRISPR/Cas9などのゲノム編集も応用できることから、寿命に関わるとされる遺伝子の役割を生理的に検証することが可能になります (Nature Protocols, 2016)。

急速にモデル生物としての可能性が高まってきたNothobranchius furzeri。今後、この小魚を使った知見から人間の長寿につながる薬・健康法がうまれるのでしょうか。今後の研究の進展が楽しみです。

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