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車のトランクに男児遺体、低栄養が死因の可能性

朝日新聞デジタル 11/23(水) 21:02配信

 男児の遺体を車中に放置したとして、大阪府警は23日、無職の鈴木玲奈(れな)容疑者(24)と内縁の夫の大島祐太容疑者(22)=大阪市東住吉区住道(すんじ)矢田(やた)9丁目=を死体遺棄容疑で現行犯逮捕したと発表した。司法解剖の結果、胸の筋肉が発達不良で腹の脂肪量も低く、慢性的に栄養が足りない低栄養が死因となった可能性があるという。供述から遺体は鈴木容疑者の長男琉聖(りゅうせい)ちゃん(1)とみて、確認を進めている。

【図表】遺体発見現場と両容疑者の自宅の地図

 捜査1課によると、鈴木容疑者は「4月に長男を残して車から離れ、戻ったら死んでいた。虐待を疑われて警察に逮捕されると思い、その日のうちにクーラーボックスに入れて車に積んだ」、大島容疑者は「車中に子どもを放置したと言い出せず、隠していた」と容疑を認めているという。

 2人は22日午後7時半~23日午前0時ごろ、大阪市住吉区長居2丁目のコインパーキングで車内に男児の遺体を隠し、遺棄した疑いがある。遺体の死亡時期は2カ月以上前で、4月でも矛盾はなく、外傷は見つからなかった。琉聖ちゃんの姉(3)は無事という。

 2人は8月に和歌山県から東住吉区に転居した。琉聖ちゃんが1歳半健診を受けておらず、大阪市南部こども相談センター(児相)の職員が今月訪問。「実家に預けている」と言って会わせず、その後連絡が途絶えたため、児相が22日夕、東住吉署に相談した。

 府警の捜査員が同日午後7時半ごろ、住吉区内で鈴木容疑者の車を発見。近くのホテルにいた2人に事情を聴き、説明通り、トランクのクーラーボックスから遺体が見つかった。遺体はタオルに巻かれ、白い半袖シャツにハーフパンツ姿。紙おむつをしていた。

朝日新聞社

最終更新:11/23(水) 23:31

朝日新聞デジタル

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