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【激震・朴政権】
「うらやましい」 韓国で広がる安倍晋三首相の津波迅速対応への称賛「わが大統領は7時間も行方不明なのに…」「これでは勝負にならない」
【ソウル=桜井紀雄】福島県沖を震源に22日早朝に起きた地震で、安倍晋三首相の迅速な対応を「学ぶべきだ」と称賛し、うらやむ声が韓国で広がっている。友人の国政介入事件に絡み、危機管理能力の欠如が露呈した朴槿恵(パク・クネ)大統領との比較が念頭にあるようだ。
「地震後の官民の災害対応システムは完璧に近いほどだった」。23日付の韓国紙、中央日報は、こう指摘した。朝鮮日報も「早朝の地震でも…3分で日本の官邸危機センター稼働」との見出しの記事を掲載した。
特にメディアが注目したのは、アルゼンチンを訪問中の安倍氏が地震発生から約1時間後に記者会見し、「対策に全力で取り組むよう指示した」と明らかにするといった迅速な対応だった。
地震が少ないといわれる韓国でも9月、南東部でマグニチュード(M)5・8の地震が起き、ひとごとではなくなりつつある。
それにもまして、国政介入事件と関連し、旅客船セウォル号沈没事故当日、朴氏の動静がはっきりしない「空白の7時間」をめぐり、さまざまな臆測が飛び交い、国のトップの緊急時の対応に関心が高まっていることが背景にある。