希少なカメなど密輸か 日本人の女逮捕 タイの空港

希少なカメなど密輸か 日本人の女逮捕 タイの空港
希少なカメや大型のトカゲなど50匹以上をスーツケースに入れて、タイから日本に密輸しようとしたとして、タイの首都バンコクの空港で、日本人の女が逮捕されました。
バンコクのスワンナプーム国際空港で、野生動物保護法違反などの疑いで逮捕されたのは、福島県の44歳の女です。

タイの警察によりますと、女は22日夜に生後6か月の男の子とバンコクから成田空港に向かう飛行機に搭乗しようとして、スーツケースを預け入れましたが、空港の職員がX線でスーツケースの中身を調べたところ、55匹ものカメやトカゲが見つかったということです。

この中には、ワシントン条約で取り引きが禁止されている希少なカメや、体長50センチを超す大型のトカゲなどが含まれていました。
警察の調べに対し、この女は「スーツケースを運ぶ報酬として、バンコクの空港で、男から10万円を受け取った。中身は知らなかった」などと話しているということです。

女を逮捕した警察官は「これらの動物が、日本でどれほどの高値で取り引きされるのかわからないが、子どもを連れた女性までが密輸に関わっていたのには驚かされた」と話していました。